75歳以上の免許更新をより厳しく「運転技能検査」とは 背景に繰り返される高齢ドライバーの事故

2022年05月20日 16:45更新

高齢ドライバーによる交通事故が後を絶たない中、先週から一定の違反歴がある75歳以上の人の免許更新に「運転技能検査」が義務付けられました。どんな検査なのか。高齢ドライバーの事故防止に向けた対策を取材しました。

 

◆西川きよしさん 

自分も75歳になって後期高齢者なので(免許を)返納させてもらおうと決断した

 

去年75歳になり、運転免許証を自主返納した吉本興業の芸人西川きよしさん。先週、免許返納後に身分証としても使える「運転経歴証明書」を警察から受け取りました。

 

 

大分県警によりますと、免許を自主返納した高齢者は大分県内でも去年1年間で4904人いて、10年前と比べて4倍以上となっています。しかし、高齢ドライバーによる事故は全国で後を絶たず、2019年には東京・池袋で母親と子どもの2人が犠牲になりました。

 

こうした中、先週末から新たな取り組みが始まりました。

 

 

それが、「運転技能検査」です。過去3年間に信号無視や速度オーバーといった一定の違反がある75歳以上のドライバーが免許を更新する際に義務付けられました。

 

◆TOS牧利亮記者

具体的にどのような検査が行われるのか実際に体験させてもらう

 

あわせて5つの項目がチェックされ、減点方式で100点満点中70点以上を取れば合格となります。

 

 

◆検査員「指定速度区間になる。30キロで走行して下さい」

 

指示された速度で走行できるか。また…

 

◆検査員「1m以内に車を止めて下さい」

 

段差に乗り上げた時にすぐにブレーキに踏み替えられるかのチェックも。この検査は免許の有効期限の6か月前から何度でも受けられますが、合格しないと免許の更新ができません。

 

80歳の男性。

日常生活で車が欠かせないといい、検査を受けていました。検査員から、一時停止の仕方などで指摘がありましたが検査には無事合格しました。

 

◆検査を受けた人は

受けてよかった。自分でも慣れすぎたような運転をしたりしていたので、ここまで気をつけないといけないんだなと気付けた

 

◆交通部運転免許課 三代岳樹さん

現在の自分の運転技能を理解してもらって、普段の運転にいかしてもらって1件でも事故が減っていけばいい

 

また、今回の道路交通法の改正で新たにつくられたのが「サポートカー限定免許」です。サポートカーとは、車に取り付けられたカメラやセンサーで衝突しそうになると自動ブレーキが作動するものや、ブレーキとアクセルを踏み間違えてペダルを踏みこんだ時に急加速を抑える機能が付いた車のことをいいます。

 

 

この「サポートカー限定免許」は自主返納以外の選択肢として設けられたもので、年齢を問わず運転免許センターや警察署などで申し込めるということです。

 

車は、便利な反面痛ましい事故に繋がる恐れもあります。

自分の運転技術を過信しないことが大切です。

最新のニュース