【TOS×大分合同新聞 連携取材3】佐藤県政1年 「有識者の評価」と知事の「任期中の決意」は 大分

2024年04月26日 15:00更新

佐藤県政の現状や課題について、TOSと大分合同新聞がお伝えしている連携企画。最終日となる今回は「有識者の評価」と、「任期中の決意」について取材しました。


ーーTOS梅田雄一郎記者
これまで佐藤県政の1年で見えてきた現状や課題をお伝えしてきましたが、大分県内の有識者は、この1年をどう評価しているのか。

経済や観光など各分野の有識者5人に、100点満点で点数をつけてもらいました。皆さん1年目ということで、おおむね評価はしているという結果になりました。


 

点数として一番高かったのが「子育て」について85点をつけた、大分県保育連合会の佐藤会長です。「子育てについては全国的に見てもレベルが高い。幼児教育や保育分野の問題にきめ細かく対応している。集団生活に配慮が必要な子どもの対策にも力を入れてほしい」とコメントしています。

そして経済分野について、大分県商工会連合会の利光会長の評価は80点でした。「賃上げや価格転嫁が進み、カーボンニュートラルの取り組みも大分市を中心に前進している。佐藤県政の経済分野は全体として順調ではないか」などとコメントしています。

一方で、5人の中で点数としては、やや厳しい評価となったのは、観光分野です。大分県旅館ホテル生活衛生同業組合の西田理事長は「観光は人口減少時代に県外から人を呼び込み消費を生み出す重要な産業という認識や裾野の広さ、長期滞在の重要性を伝えたい」ということです。

ーー大分合同新聞社 江藤嘉寿記者
まず前提として、各分野ごととはいっても、これだけ個人の価値観が多様化して、さまざまな課題が山積する中で、100点ということはないと思います。
この1年の評価ですが、前の広瀬知事からの県政を継続しているという部分に対する評価が一つ。それから佐藤知事が取り組んできた、物価高騰対策などの、当面の緊急課題への対応に対して、年度途中から補正予算を組んで取り組んだことや、子育て対策などを、当初予算に盛り込んでいたことなどに対して、それぞれ評価されていました。及第点は十分に取れているということだと思います。100点に届かなかった残りの点は、まさにこれからの実効性、成果を問われる部分だと思います。ここから佐藤知事がどう実績を積み重ねていくか、皆さんにも注目していただきたいと思います。


 

ーーTOS梅田雄一郎記者
この1年間の評価を見てきましたが、残り任期3年で佐藤知事は何をやろうとしているのか。その決意について聞きました。

Q:1期目の残り任期3年の中で、必ずこれだけは成し遂げるというものは
ーー佐藤知事
「豊予海峡ルート、東九州新幹線も、県だけでやれるものではない。東九州新幹線、大分まで来る四国新幹線、この扱いをどうするかの議論が出てきて、そしてそれを整備新幹線にどういう風にやっていこうかということが、任期中の3年なのか5年くらいなのか分からないが、必ず具体的なテーマとなってくると思う。関係の県との連携をしっかりして、国に対する要請を強めていくということをしっかりやっていきたい」


 

ーーTOS梅田雄一郎記者
豊予海峡ルートや東九州新幹線について今一度、確認します。
豊予海峡ルートというのは、大分県大分市の佐賀関半島と、愛媛県の佐田岬半島の間を繋ぐもので、大分と愛媛を高速道路や新幹線で移動できるようにしようというものです。
そして、東九州新幹線は大分から小倉を経由して博多までを結ぶ「日豊本線ルート」。そして、由布市や日田市を通って新鳥栖から博多に向かう「久大本線ルート」この2つのルートが検討されています。

ーー大分合同新聞 江藤嘉寿記者
今回の東九州新幹線、豊予海峡ルート、どちらも壮大なスケールの事業で、10年といったような近い将来の実現というのは難しいです。
東九州新幹線に関しては、整備する国に対して、福岡や宮崎などの関係する県が一緒になって要望している段階です。どれだけ熱意が伝わるかがポイントです。そして、国が必要だと認めることを「整備計画路線への格上げ」といいますが、その格上げから完成まで、現在開通している新幹線でも、早くて40年ほどかかっていることを考えると、その先の人口減少や経済情勢などの面から、不透明な部分があるといえそうです。
豊予海峡ルートについては、まずは、橋やトンネルの向こう側にいる愛媛県に対して、同じ方向を向いて一緒に行動してもえるようにすることが必要です。佐藤知事は、関係する県と歩調を合わせられるよう働きかけをしていく方針を示していますが、まずは大分県内の機運醸成が必要です。佐藤知事は並々ならぬ熱意を見せていますので、まずは県民に広く理解してもらうことが必要です。

 

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