ヤングケアラ― 小学生で3.6%中学生で2.5% 大分市の調査で判明 保護者と子どもで認識差も

2024年04月25日 19:30更新

家庭の事情で家族の介護などを日常的に行う子ども、いわゆるヤングケアラーについて、大分県大分市では小学生で3.6%、中学生で2.5%に上ることが大分市の調査で初めて分かりました。

これは4月25日、大分市の足立市長が会見で発表したものです。

市は2023年、市内の小学5年生と中学2年生、保護者、そして未就学児の保護者、およそ1万1000人を対象に生活実態調査を実施。初めてヤングケアラーに関して調査しました。

その結果、週に3日以上、家族の世話をしていると回答したのは小学5年生では3.6%が中学2年生では2.5%に上りました。

◆週に3日以上、家族の世話をしている

小学5年生 3.6%(2158人中88人)

中学3年生 2.5%(1983人中55人)

また、子供とその保護者を対象に「自分または子供がヤングケアラーに該当するか」という質問も実施されました。

◆自分(または子供)はヤングケアラーに該当すると思うか

小学5年生 「該当すると思う」と答えた子供(55人)の保護者のうち96.4%が「該当しない」と回答

中学3年生 「該当すると思う」と答えた子供(30人)の保護者のうち86.7%が「該当しない」と回答

 

「ヤングケアラーに該当する」と答えた子どもの保護者の多くが「該当しない」と回答していて親子間での認識の差が浮き彫りとなりました。

これについて足立市長は「親がヤングケアラーに対する認識が不足している面もある。調査のみでなく啓発も行っていきたい」としています。

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