3度目のホーバー事故 運航会社社長「訓練中の接触で事故ではない」 今秋の運航予定変わらず 大分

2024年04月26日 19:20更新

3度目となるホーバークラフトの事故から一夜明けた26日、運航会社の社長がTOSの取材に応じ、「訓練中の接触で事故ではない」との認識を示しました。

25日午後4時過ぎ、大分県国東市の大分空港側の発着場で、操縦訓練を行っていたホーバークラフトの2番船「Banri」の後方部分が、フェンスに接触しました。乗っていた操縦士3人にけがはなかったということです。

事故から一夜明けた26日、大分空港の近くで25日と同様に、訓練を続けるホーバークラフトの姿がありました。ホーバークラフトが事故を起こしたのは、去年11月と3月に続き、これで3度目です。

事故ついて運航会社は…

◆大分第一ホーバードライブ 小田典史社長

「1度目は我々も事故という認識はあるが、2度目、3度目はあくまで訓練中の接触という認識ですので」

その上で小田社長は「ことし秋の就航予定に変わりはない」と強調しました。去年11月に事故を起こした1番船「Baien」は、現在、プロペラなどの修理を行っており、8月中に訓練を再開する予定です。3番船「Tanso」もゴールデンウイーク明けからの訓練に向けて最終調整中です。

◆大分第一ホーバードライブ 小田典史社長

「今一番最初の訓練をやっているという状況ですので、決して運航が安全じゃないとは言えないと思っている」

同じ場所で事故が相次いでいることについて、小田社長は発着場の構造上の問題ではなく、操縦士の習熟度が原因だという認識です。

一方で、県は「県民の不安を取り除き安全第一で運航に取り組んでほしい」とコメントしています。

ホーバークラフトの事故現場を改めてみてみたいと思います。いずれも空港側の発着場の入り口で、1度目は右側のガードレールにぶつかり船体の一部が壊れました。2度目と3度目は、左側のフェンスに接触したということです。この発着場の道幅は変わっていないんですが、新しいホーバーの船体は、かつてのものよりひと回り大きいそうです。ホーバークラフトは実際に運航が始まると、さらに幅が狭くS字となった場所を通らなければなりません。ゴールデンウイーク中にはこうした場所での訓練も始まるということです。

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