にぎわい戻り人手不足深刻な観光地…温泉地・由布院の旅館では“スキマバイト”活用の動きも 

2024年04月12日 18:30更新

コロナ禍が明け、県内の観光地もにぎわいが戻ってきていますが、宿泊施設などでは人手不足が深刻な問題となっています。
こうした中、湯布院町では隙間時間を活用した新しい働き方が始まっています。
取材しました。


全国有数の温泉地・由布院。
コロナ禍が明けて多くの観光客の姿が見られるようになりました。

県によりますと、ことし2月の県内の宿泊客数は44万人あまりで、去年2月に比べて13万人以上増えコロナ禍前の水準に戻っているということです。


 

一方で、ある問題も…。

――由布院いよとみ・冨永希一社長
「由布院の様々な旅館で、どこも人材不足に悩んでいるというところが、非常に苦しい現状だと思います」

由布市湯布院町の旅館「由布院いよとみ」です。
コロナ禍でアルバイトの応募が減り、新規雇用が難しい状況が続いているといいます。

人手不足が深刻な問題になっていることから、由布院温泉旅館組合は3月、東京の会社と業務提携しました。
その会社が提供しているのが人材マッチングアプリ「タイミー」。
様々な業種の求人から選んで、好きな時間に働くことが出来るんです。


 

3月から、こちらの旅館ではタイミーを利用して1日平均4、5人のアルバイトが働いています。
この日も空き時間を活用して働いている人が。
浴室や部屋の清掃、食事の後片付けなどに励んでいました。

――タイミーで応募してきた人
「旅館(で働く)ということ自体が初めてなので、新鮮に感じて楽しくやらせてもらっています」

――由布院いよとみ・冨永希一社長
「バックヤード業務を少ない人数で集中してやると、接客、おもてなしという一番肝心な部分が、どうしても手薄になる現実がある。旅館スタッフはお客様との接客時間、サービス時間が有効に取れるようになった」

このタイミーは湯布院町の宿泊施設や飲食店20件以上で利用が始まっています。
人手不足に悩む業界は多いだけに、今後広がりをみせていくか注目です。


 

隙間時間にアルバイトする「タイミー」、どのような仕組みなのか見ていきます。

宿泊施設や飲食店などは、この日のこの時間に働いてほしいとタイミーに求人を出します。
働きたい人は、アプリから自分の都合の良い時間を探して応募する、これで終了です。

雇う側からすると、どんな人が来るのか不安に感じると思います。
採用は先着順で面接は出来ませんが、事前に顔写真やこれまでの実績、キャンセル率などを確認出来るようになっています。

さらに、アルバイト代はアプリを通じて即日支払われるため空いた時間でお金を稼ぐということが可能となっているんです。

 

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