台風10号被害額 大分県内368億円超 うち道路や河川など約252億円
大分県内では一部が台風10号の暴風域に入っていますが、これまでに各地で被害も発生しています。
現在、4つの市に大雨警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されています。
台風に接近に伴い、県内では各地で冠水や土砂崩れなどの被害が発生。自治体の避難の情報も出されています。
県によりますと、午後5時時点で、国東市、豊後高田市の全域、由布市と宇佐市の一部地域の合わせて4つの市に警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されています。
対象は合わせておよそ4万1000世帯、7万9000人です。
また、大分市や中津市など15の市と町の、およそ23万5000世帯、48万1000人に避難指示が出ています。
県内全体で避難者数は午前11時の時点で大分市や別府市など15の市と町で、1006世帯、1530人となっています。
また、停電も発生しています。
九州電力によりますと、午後5時点で県内ではあわせておよそ2730戸が停電しているということです。
各交通機関にも影響が出ています。
JRによりますと、29日30日、県内を走る特急と在来線は、始発からすべて運休となっています。
30日も始発から運休の可能性があるということです。
高速道路はいずれも上下線で、大分道の日出ジャンクションと日田インターチェンジの間のほか、東九州道の日出ジャンクションと安心院インターチェンジの間など多くの区間で通行止めとなっています。
また海の便も「さんふらわあ」が大分と神戸を結ぶ航路と、別府と大阪を結ぶ航路のいずれも29日と30日欠航を決めています。
また「宇和島運輸フェリー」や「国道九四フェリー」などでも29日と30日はすべての便で欠航となっています。
空の便では、29日は終日、大分空港を発着するすべての便が欠航となっていて、航空会社各社によりますと30日も欠航の可能性があるということです。