【台風10号】道路に冠水した車…県内で被害相次ぐ 知事「人命最優先で災害対応に」大分 

2024年08月29日 17:10更新

台風10号の接近に伴って29日、大分県内では各地で被害が出ています。

 

 

一日の各地の状況をまとめました。

 

 

◆TOS牧野夏佳記者

 

「別府市の県道11号、別府一の宮線。 別府ロープウェイに向かう道路、水があふれて滝のようになっている」

 

 

 

 

 

◆TOS児玉直輝記者

 

「佐伯市蒲江。激しい雨とともに立っていられないような風が吹いている」

 

 

29日朝、九州に上陸した台風10号。北上に伴って佐伯市蒲江では最大瞬間風速35.8メートルを観測。

 

 

29日午前6時半頃には県の中部・北部で線状降水帯が発生し大雨による被害が各地で出ています。

 

別府市の県道では道路にあふれ出た水がまるで滝のような状態に。

 

 

 

 

 

◆TOS渡辺一平記者

 

「由布市湯布院町です。今朝、宮川が氾濫し あたり一面が冠水しています」

 

 

佐伯市佐伯の24時間雨量は474.5ミリと観測史上最大を記録し平年の8月・1か月に降る2倍近い雨量となりました。

 

 

各地で大雨となる中、緊急安全確保が出された由布市湯布院町の田んぼには川の水が流れ込み境界が分からないような状態となっていました。

 

 

◆由布市湯布院町に住む人は

 

「10年くらい前こんな風になったが今回は異常だと思う」

 

「(9月)13日くらいから稲刈りしようと思っていたが大変。機械が全部いかれているんじゃないか」

 

 

 

 

 

◆TOS渡辺一平記者

 

「大分市光吉です。道路が冠水しタイヤが半分、水没している」

 

 

大分市では冠水によって、身動きがとれなくなった車が道路上に取り残された姿が。

 

 

 

また、住宅地のすぐ脇の駐車場にも水が溢れ出し、止めてあったタクシーが水に浸かっていました。

 

 

 

 

 

◆佐藤知事

 

「県内では非常に強い雨と風に見舞われています。あらゆる手段をこうじながら人命最優先で災害対応に当たってください」

 

 

県は29日午後、対策本部会議を開き県内全ての市町村に対し災害発生の恐れがあるとして災害救助法の適用を決定しました。

 

 

これにより、避難所の開設にかかる費用を国と県が負担することになります。

 

 

◆佐藤知事

 

「風が非常に強いし、雨も非常に降っている。そういう意味で河川や土砂崩れなど様々な大きな災害が発生する可能性があるので十分に気を付けてほしい」

 

 

 

 

 

◆TOS藤村晃輝記者

 

「中津市にある避難所にきています。1階と2階にテントが設置されているが特に2階はペットと一緒に避難ができます」

 

 

全域に避難指示が発令されている中津市の避難所には、朝から多くの人が身を寄せていました。

 

 

◆避難してきた人

 

「一応全部入れてきた。お菓子とかほとんどお水ですね」

 

 

(Q前もって準備していた?)

 

「そうです。テレビで言っていたから」

 

 

こちらの避難所にはコロナ禍をきっかけにテントが導入されていて避難した人のプライバシーを確保できるようになっています。

 

 

また、ペットと一緒の避難も受け入れていて、犬や猫とともに身を寄せる人の姿も見られました。

 

 

◆ペットと避難した人

 

「ペット同伴の避難所が市に問い合わせたらアリーナだったのできのうの夜中に問い合わせて朝準備してきました。置いて逃げることはやはりちょっとかわいそうだったので逃げるなら一緒が良いなと思って」

 

 

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