花とおじさん VOL.10 対照的な二人

2022年01月19日 15:00更新

今週のスタジオは柔らかな春を感じつつ、どこかシャキッとした印象のあるお花たち。

 

白いお花コチョウラン(胡蝶蘭)に黄色いお花ロウバイ(蝋梅)が存在感を出しています。

そして脇を固めるのはマツ、センリョウ、ゴッドセフィアナ。生けてくださったのは小原流大分支部の長野純子さんです。

 

 

「コチョウラン」と「ロウバイ」 

とても対照的な組み合わせだなぁと思いました。

 

フィリピンやマレーシアなど東南アジアの熱帯が原産のコチョウラン。

 

ロウバイは中国原産。花は寒い冬に耐えて早春に咲き、

サザンカ(山茶花)、スイセン(水仙)、ウメ(梅)と並んで

「雪中四友(せっちゅうのしゆう)」と言って、古い中国の絵で好んで描かれたお花です。

 

人工的な…感じさえするコチョウランに、野趣溢れるロウバイ。

 

早春の野山が似合う、落ち着いた雰囲気のロウバイと

開店祝いやMVP受賞(!?)といった華やかな喜びが似合うコチョウラン。

 

 

それがひとつの作品に同居して

それぞれの良さを引き出し合っているのも「生け花のおもしろさ」なんでしょうね。

 

 

1月20日は二十四節気の「大寒」。1年で最も寒い頃になります。

オミクロン株が猛威をふるっていますが

どうぞ体調管理に気をつけて、感染対策しっかりと!

 

最後にうちの「グリーンネックレス」

冬の陽光を浴びて、小さな球が生まれ、寒さに負けずしっかり伸びていってます。

 

小笠原 正典アナウンサー

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