観測史上“最も暑い夏”に 日田と大分で平均気温過去最高更新 市長も危機感「これまでのレベルではない」
記録的な暑さとなり、異例の残暑も続いている大分県内ですが、家計への影響が表れています。
値上がりしている夏野菜の現状を取材しました。
大分市のスーパーです。
記録的な暑さは旬の野菜にも影響を与えています。
◆TOS刀祢優月アナウンサー
「こちらのレタス、税抜き399円で売られているが、平年よりも3割ほど高くなっている」
◆トキハインダストリー春日浦フードスタジアム阿部孝政さん
「全国的な高温障害が発生していて出荷量や入荷量に関して影響が出ている」
スーパーでは夏野菜の出荷量が減り、売り場に並ぶ量も減少。
仕入れ価格も高騰していて、店頭でも値段を上げざると得ないといいます。例えば、レタスは3割、ピーマンは2割ほど値上がりしているということです。
普段はトマトも2割以上値上げしていますが、企業努力でまとまった量を入荷できたため、2日は「特売価格」で提供できたといいます。
ただ、スーパーの担当者は野菜の高値傾向は10月ごろまで長引くのではないかと考えています。
◆日本海ファーム二見晋伍さん
「これが赤くて収穫のできないピーマン。暑さで根っこの張りが悪くなって最終的に木が元気がなくなって赤くなった」
暑さの影響で頭を抱えているのは臼杵市のピーマンの生産者です。
県内や福岡を中心に出荷していますが、厳しい暑さで赤や黒に変色してしまうピーマンもあるといいます。
そうした状態では売り物にならないため、この夏の出荷量は平年と比べて1割ほど減っているということです。
◆日本海ファーム二見晋伍さん
「夏がずっと長く続くような状況になったら、このまま収穫が増えずに(変色した)赤いピーマンが増える状況になると思う」
残暑も厳しいことから、日よけのネットで対策をしていますが、何よりも早く暑さが和らぐことを願っているといいます。
ただ、厳しい残暑はまだまだ続く見込みで、その影響が懸念されます。
暑さの影響による野菜の値上がりについてお伝えしましたが、9月も様々な食品の値上げが行われています。
民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、9月の食品の値上げはあわせて1422品目に上るということです。
主なメーカーの状況を具体的に見ていきます。日清オイリオでは家庭用食用油について、11~18%の値上げしました。
キューピーではマヨネーズやドレッシングなどの商品を4~18%の値上げしました。
さらに、値上げの波はお菓子にも。
カルビーでは「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」などの商品で5~10%程度の値上げをしたということです。