SNSに懸け初当選した議員に聞く 選挙におけるSNS活用 一方「フェイクニュースとか…」懸念の声も

2025年07月08日 18:40更新

7月3日公示された参院選で、各陣営は情報発信に、一方、有権者は投票の参考にと、SNSを活用するケースが増えてきています。

 

 

ただ便利さの一方で、誤った情報も数多くあり、社会的にも問題となっています。

 

 

SNSの有効性と注意点を取材しました。

 

 

 

◆吉川 直樹大分市議

 

「主要SNSはほぼ全部(している)。無名でも地盤も看板も何もなくても可能性があるのではないかなと思って、そこ(SNS)に懸けたというのが本音」

 

 

大分市議会の吉川直樹議員です。2025年2月の市議選に無所属の新人候補として初出馬。2454票を獲得して、初当選を果たしました。

 

 

◆吉川市議のSNS

 

「正しい情報を的確にスムーズにお届けします。SNSを通じて」

 

 

支援組織や知名度が無かったという吉川市議。

 

 

SNSでの情報発信に力を入れ、効果があったと感じています。

 

 

◆吉川 直樹大分市議

 

「選挙は認知されないと始まらない。補完的にSNSがあって、駅前とか街頭で立っている人はこの人だねと、リアルとの一致が一番効いたと思う」

 

 

今回の参院選でも各陣営が積極的に活用しているSNS。街の人たちはどのように感じているのでしょうか。

 

 

 

 

 

◆街の人は…

 

「よくXのトレンドには選挙がなっているのでよく見る」

 

 

「特にユーチューブは露出が多くなっていると実感するので、それが選挙の結果に与える影響はどんどん大きくなっているのだろうなと」

 

 

一方、こうした声も…

 

 

◆街の人は…

 

「政治家の人が一言言った発言に対してネガティブな意見が集まりやすいと感じていて、気を付けないといけないと思う」

 

 

「どうしてもフェイクニュースとかもあるのでどうかとは思う」

 

 

 

真偽不明だったり、間違った情報も数多く飛び交うSNS。

 

 

それが拡散されることで、投票に悪影響を与えることも懸念されています。

 

 

どのような点に注意すべきなのでしょうか。

 

 

◆県立芸術文化短期大学情報コミュニケーション学科 野田佳邦准教授

 

「SNSではアルゴリズムの影響で自分に合った情報ばかりが表示されてしまうので、自分に都合のいい情報しか見えなくなってしまう」

 

 

情報リテラシーが専門の県立芸術文化短期大学の野田佳邦准教授は、こうしたSNSの仕組みを理解し、普段から意識して自分とは異なる意見に触れるほか、情報を鵜呑みにしないことが大切だと話します。

 

 

◆県立芸術文化短期大学情報コミュニケーション学科野田佳邦准教授

 

「本当に正しいかどうかということを複数の情報源にあたって確認していくということを普段からやることが非常に重要だと思う」

 

 

 

この参院選でも様々な情報が発信されるSNS。

 

 

見極めたうえで1票を投じることが大切と言えそうです。

 

 

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