【参院選】大分選挙区は立憲・元職の吉田忠智さんが当選し国政復帰 自民・現職の白坂さんは議席守れず
「事実上の政権選択選挙」とも言われた今回の参議院議員選挙。開票の結果、与党は参議院でも過半数割れとなり、大敗しました。
野党が議席を増やす中、大分選挙区でも立憲民主党・元職の吉田忠智さんが当選し、およそ2年ぶりの国政返り咲きを決めています。
定数1の大分選挙区では立憲民主党・元職の吉田忠智さんが20万7250票を獲得し、自身として初めて選挙区での当選を果たしました。
次点は自民党・現職の白坂亜紀さんで19万3277票。また、参政党・新人の野中しんすけさんが10万6687票。
そして、日本誠真会・新人の安倍正雄さん、NHK党・新人の二宮大造さんと続いています。
2023年の補欠選挙で白坂さんに341票の僅差で敗れた吉田さんは今回雪辱を果たし、およそ2年ぶりの国政復帰です。
◆吉田忠智さん(立憲・元)
「生活者の皆さんの、働く皆さんの声が大きく反映できる政策を前に進めるチャンスが訪れた」
また「事実上の政権選択選挙」と言われた中で勝利したことについては次のように語りました。
◆吉田忠智さん(立憲・元)
「この大分選挙区で、私が勝ったということは、非常に今後の政治を変えていく象徴的な意味のある勝利だと思っています」
一方、白坂さんは自民党への逆風が強まる中での選挙戦となったことも響き、議席を守ることができませんでした。
◆白坂亜紀さん(自民・現)
「皆様には力強く応援をしていただきましたが、 このような結果になってしまいました。心からお詫び申し上げます。力不足でした。本当に残念なことです。申し訳ございません」
また、今回の参院選で「台風の目」と呼ばれ、全国で躍進したのが参政党です。野中さんは敗れたものの、10万を超える票を集め、善戦しました。
◆野中しんすけさん(参政・新)
「参政党の勢いを、この大分県でもしっかり示すことができた選挙戦だったと思う」
なお、大分県内の投票率は58.98%でした。投票日が三連休の中日となり、当初は投票率の低下が懸念されていましたが、前回3年前の参院選を6ポイント上回っています。
開票から一夜が明けた21日朝、当選した吉田さんは大分市の選挙事務所の前で通り過ぎる車に笑顔で手を振り、感謝の思いを伝えていました。
また、吉田さんは会見を開き、選挙期間中に自身が訴えてきた物価高対策の早期実現に向けた意欲を語りました。
◆当選した吉田忠智さん
「食料品の消費税ゼロ、暫定税率の廃止によるガソリン(価格)の引き下げ。しっかり前に進めていきたいと思います」
そして、今回の選挙で大幅に議席を増やした参政党については、「減税など暮らしに直結する課題で共感するところもある。同じ野党として、協力できるところは協力していく」と話していました。