天皇皇后両陛下から漁業者に手渡された「イサキの稚魚」など 記念放流 大分
11月、大分県で開催される「全国豊かな海づくり大会」を盛り上げようとアート作品の展示が大分市で始まりました。
作品は子供たちが感じた大分の豊かな海や川への思いが1つになって作られています。
JR大分駅に展示されている魚の形のアート作品。
これは11月9日と10日に県内で開催される「全国豊かな海づくり大会」を盛り上げようと、17日から設置されているものです。
作品を近くで見てみると、「うみがきれいになりますように」や「魚たちが元気にくらせますように」などのメッセージが。
それぞれ県内各地の子供たちが書いたもので、高さ2.7メートル、幅4.2メートルの大きなパネルにあわせて500人分が張られています。
◆大分県職員 後藤直登さん
「次世代を担う子供たちの頼もしいメッセージを見てもらえたら」
子供たちに水産業への理解を深めてもらうと行われたこのアート作品の制作。
ほかにもこんな取り組みが行われました。
真剣な眼差しで水槽をのぞき込む児童たち。泳いでいるのはアユの稚魚です。
こちらは5月、豊後大野市の犬飼小学校で行われた特別授業。児童たちはアユの生態について学び、学校の近くを流れる大野川で稚アユの放流も行いました。
◆児童
「楽しい。アユを初めて見てすごいと思った」
「(アユが)元気がいいから、このまま元気よく頑張って育ってほしい」
また、6月には大分市の佐賀関小学校の児童たちもマダイの稚魚400匹を一斉に海に放ちました。
こうした取り組みは県内各地の小中学校で「リレー放流」題して行われ、2022年から2024年8月にかけて、合計42回行われました。
「リレー放流」のアンカーを務めたのが佐伯市の米水津中学校。
マダイの放流したほか、干物の七輪焼き体験会も行われ、生徒たちは海の豊かさや守ってくことの大切さをしっかりと学んだようです。
◆米水津中学校3年 中村留花さん
「豊かな米水津の海を感じることができたし、稚魚がもっと大きくなってくれればいい」
各地で行われた「リレー放流」のあと、子供たちはアート作品の一部となるメッセージカードに海や川などへの思いをつづりました。こうして大小あわせて6つの魚のアート作品が完成。
そのうちの1つがJR大分駅に11月4日まで展示されます。
また、アート作品は「全国豊かな海づくり大会」で大分市と別府市のメイン会場2か所でも展示される予定です。