台風10号被害額 大分県内368億円超 うち道路や河川など約252億円
台風10号で被害 「県道11号別府一の宮線」は別府と湯布院を結ぶ
別府と湯布院という全国的にも知られた温泉地を結ぶ、大分県の「県道11号別府一の宮線」。通り沿いには「別府ロープウェイ」や遊園地の「城島高原パーク」など観光スポットが点在しています。しかし、台風10号により、この道路周辺では様々な被害が出ています。
2日の様子を取材しました。
別府ロープウェイ 駐車場に大量の土砂
◆TOS牧野夏佳記者 8月29日
「別府市の県道11号別府一の宮線。 別府ロープウェイに向かう道路、水があふれて滝のようになっている」
今回の台風では別府一の宮線周辺でも被害が出ています。
滝のようになっていた道路の先にある「別府ロープウェイ」に2日、行ってみると…
◆TOS児玉直輝記者
「別府ロープウェイです。こちらでは台風の影響で、敷地内にある駐車所に大量の土砂が流れ込み、復旧に向けた撤去作業が行われています」
こちらでは営業を休止し、復旧作業を行っています。ただ、ロープ―ウエー自体に被害はなく、土砂の撤去が終わり次第、営業を再開する方針です。
志高湖でも浸水や土砂流れ込み 城島高原パークは3日に営業再開
また、被害は近くにある志高湖でも。浸水や土砂の流れ込みが起きたため、湖のキャンプ場は休業し、現在復旧作業を進めています。9日の営業再開を目指しています。
志高湖からさらに由布市方面に進んだ先にあるのが「城島高原パーク」です。
県道別府一の宮線が被災したため、安全を考慮して、2日まで臨時休園していました。施設の設備自体には被害はなかったことから、3日から営業を再開する予定です。
◆城島高原パーク佐藤啓一支配人
「今回の臨時休園を利用して、社員全員でパーク内を綺麗にしたので」「是非皆さんに楽しみに来てもらえれば」
観光名所「狭霧台」近くで道路陥没 県道が全面通行止めに
営業を再開する施設がある一方、別府一の宮線では交通規制がまだ続く見通しです。
由布市の狭霧台展望所付近では道路が陥没しました。付近では全面通行止めが続いていて、県によりますと、復旧の目途はたっていないということです。
別府と湯布院という県内の2大観光地を結ぶ県道11号別府一の宮線。
早期の全面復旧が望まれます。