【台風10号】県内から遠ざかるも土砂災害に警戒を 気象予報士解説 大分

2024年08月30日 19:20更新

大分県内をゆっくりと横断した台風10号は昼過ぎには瀬戸内海へ抜けました。

台風は弱まりましたが、県内ではまだ強風域に入っていて、

このあとも吹き返しの強い西風にご注意ください。

台風はこの後、31日に朝にかけ四国を通過し、9月1日日曜日には近畿地方のあたりで熱帯低気圧に変わる見込みです。

県内の雨を降り始めから見ていきます。台風が最も近づいたのは30日朝でしたが、台風が接近する前の火曜日から南部で雨が強まりました。

水曜日から木曜日にかけては、台風に吹き込む南東風が海上から直接県内に吹き込み、全域で激しい雨が降り続きました。

30日も、北部や西部で雨脚が強まった時間もありました。

過去3日間に降った雨の量です。

台風の速度が遅く、同じ地域で雨が降ったため記録的な大雨となりました。

72時間の雨量は佐伯で614ミリ、国見で423.5ミリで、どちらも統計開始以降、最も多い記録です。

またこれは8月平年の雨量の約2.5倍です。

今は大雨の峠はこえましたが、引き続きリスクが高まっているのが土砂災害です。

土砂災害警戒情報を見ていきます。

紫色になっている、北部や西部、中部の一部に、今も土砂災害警戒情報が発表されています。

雨で地盤が緩んでいますので、崖の近くには近づかず、崖とは反対側の2階以上の部屋で過ごすようにしてください。

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