台風10号被害額 大分県内368億円超 うち道路や河川など約252億円
台風10号は30日にかけて九州北部地方を横断する見込みで、大分県内には30日朝に最接近する見込みです。午後11時時点で、大分県内の4つの市に大雨警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されています。
台風10号は29日午後11時の推計で熊本県玉名市付近にあり、ゆっくりした速さで北北東へ進んでいるとみられます。中心の気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は30メートルです。
大分県内は暴風域に入っていて、台風の最接近は30日朝の見込みです。
大分地方気象台によりますと、降り始めから30日午後4時までの降水量は佐伯市で591.5ミリ、由布市湯布院で541ミリなどとなっていて、大分県内複数の観測地点で8月の1か月間の平年値を上回っています。
30日午後6時までの24時間に予想される雨の量はいずれも多いところで、中部と北部、そして西部で300ミリ、南部で200ミリです。
また、非常に強い風が吹くおそれもあり、30日予想される最大瞬間風速は海上・陸上いずれも35メートルです。
29日午後7時30分の時点での県のまとめによりますと、国東市と豊後高田市の全域、由布市と宇佐市の一部地域のあわせて4つの市のあわせて4万1082世帯、7万9062人に警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されています。また、大分市や中津市など14の市と町の23万4954世帯、48万1317人に避難指示が出されています。
また、今回の台風では大分市の女性(80代)と臼杵市の男性(40代)の2人が軽いけがをしているほか、27件の住宅の被害が確認されているということです。
引き続き、台風に厳重に警戒し、安全を確保する行動に努めてください。