台風10号被害額 大分県内368億円超 うち道路や河川など約252億円
大分県内では台風10号の接近に伴い被害が相次いでいます。
◆TOS河原開祐記者
「台風の影響で体育館の入り口の一部が壊れてしまっている。奥を見ると雨風を防ぐためにブルーシートが貼られている」
大分市の避難所では入り口のガラスが割れる被害が出ました。当時、2世帯3人が避難していましたがけが人はいなかったということです。
◆避難所にいた人
「ここにいたらすごい音がして気がついて見に行ったらドアがとんでいました」
「不安だった。今までそんな経験がないものですから」
宇佐市のこちらのブドウ農園では8月からブドウ狩りが始まっていました。
しかし、台風の接近に伴って週末に予定されていた団体客などのキャンセルが出ているといいます。
今回の台風が大型であることから防風ネットを二重にするなど万全の対策をとったということで今のところ、被害は出ていないそうです。
◆王さまのぶどう旅行村農園宮田宗武代表
「やっぱりそわそわするという感じですけど、とりあえずやることをやって準備をすればあとは(過ぎるのを)待つだけ」
一方こちらは日田市の三隈川に設置されている観光スポット・鮎やな場です。
このやな場は2022年の台風で壊れ、2023年9月に復旧したそうです。
29日は雨の中、関係者がやな場を取り外すなど台風への備えをとっていました。
◆三隈川観光開発 社長手島勝馬さん
「あまりにも(水の)増え方が早いので今片付けをしている。あまり(水が)増えないで・・・やながまた壊れたら困るし、それを危惧しているだけ」
商業施設の休業も相次いでいます。
トキハ全店とトキハインダストリー全店、そしてコープおおいたの全店で30日まで臨時休業となっています。
また、イオン九州でも一部の店舗の閉店時間を早めるなどの対応をとっています。
県教育委員会によりますと夏休み中の学校を除く県内の小中学校と高校、あわせて400校以上が29日と30日の臨時休校を決めています。
大分県には30日朝、台風が最も近づく見通しです。
気象台では、引き続き土砂災害や洪水に厳重な警戒を呼び掛けています。