能登半島地震の被災地をTOS田辺キャスターが現地取材 断水続く中、理髪店の営業続ける男性は
先月25日に、能登半島地震の被災地でパトロールをするため派遣された大分県警の特別自動車警ら部隊が現地での活動を終え、大分に戻ってきました。
8日、派遣された警察官が報道陣の取材に応じ、活動を振り返りました。
◆県警本部 地域課 工藤倫弘巡査部長
――被災地の現状は?
私たちが活動した石川県珠洲市はまだ断水をしていて、道路も崩落や損壊がかなり多い状態でした。ただ、各機関の方々が懸命に作業して少しずつ主なライフラインは復旧をしてきている状況でした。
――パトロールをする上で大変だったことは?
積雪が大分よりも非常に多い状況で、マンホールが地震で道路ごと隆起している状態でした。事故を起こすことがないように、かつ、きめ細やかな警らをすることが非常に難しかったと感じています。
◆県警本部 高速道路交通警察隊 平野貴大巡査長
――被災した方との関わりは?
住み慣れた土地から離れ、普段通りの生活ができないというところにストレスを感じ、「不安で眠れない」と話していました。そうした方々が、「警察がいっぱい来てくれてパトロールをしてくれるだけでも、少しは安心する」というありがたい言葉をかけてくれました。九州から行って良かったという気持ちとともに、被災地の方々のためにも頑張らないといけないという気持ちを非常に強く持ちました。
――被災地で求められる警察の役割とは?
被災された方々は大変な状況で生活していたので、警察が一体となり、少しでも姿を見せることで、安心感を与え、また安全な生活を送れるようにするのが必要ではないかと感じました。
こうした被災地での活動の経験を今後、どのように生かしていきたいかについては次のように話していました。
◆県警本部 地域課 工藤倫弘巡査部長
大分県で同じ規模、またはそれ以上の規模で震災が発生した場合は、かなり道路状況が悪くなり、建物も非常に激しく倒壊することが予想されます。日頃から県内の道路状況を把握しておくことで、スムーズに救助活動などが行えると思います。
被災地では今も2次派遣された県警の特別自動車警ら部隊の活動が続いていて、今後も3次派遣が予定されているということです。