「言いがかりをつけてきて‥」猛スピードで追突し裸足で逃走・・男は今どこへ【別府ひき逃げから1年】

2023年06月29日 14:00更新

別府市で大学生2人が死傷したひき逃げ事件から6月29日で1年。
容疑者の男は現在も逃走を続けています。
これまでの経緯をまとめました。


 

去年6月29日、午後7時45分ごろ大分県別府市野口原の県道交差点で赤信号のため並んで停止していた原付バイクと普通バイクに坂を下ってきた軽乗用車が追突しました。
この事故で原付バイクに乗っていた当時19歳の男子大学生が死亡。
普通バイクに乗っていた大学生が軽いけがをしました。

追突した車は交差点の脇にある信号機の柱に衝突。
車を運転していた男は車を放置し現場から逃走しました。

警察は事件発生から5日後の7月4日、道路交通法違反のひき逃げの疑いで会社員八田与一容疑者26歳を公開手配しました。


 

八田容疑者は事件直前亡くなった大学生との間でトラブルがあったということです。

事件の被害者の1人はTOSの取材に応じ、「八田がスピーカーですごい大きい音を流していてそれをちょっと不審に思った(亡くなった)彼が八田を少し見た。それにカッとなったか分からないが言いがかりをつけてきてという感じ。本当にそれだけのことだった。15秒、30秒ぐらいのすごく短いやり取りだったと思う」と当時を振り返りました。


 

捜査関係者によりますと、八田容疑者の車は制限速度の40キロを大幅に上回る100キロ近くのスピードで走行していたとみられバイクに追突するまでブレーキ痕は残されていませんでした。
こうした状況から、警察は八田容疑者が意図的に追突した可能性があるとみて捜査を進めています。

また、八田容疑者は事件当時、別の事件で有罪判決を受け執行猶予中だったということです。


 

警察はこれまでに事件直後の八田容疑者の映った防犯カメラの映像を複数公開していて、その中には事件直後、裸足で海の方向へ向かう姿などが映されています。

また、先月には事件前に撮影された新たな動画と複数の遺留品も公開されました。
その中には事件当時に着ていたとみられる黒いTシャツも。
このTシャツは事件の発生から数日後、現場からおよそ2キロ離れた別府市北浜のヨットハーバーの駐車場で捜査員が発見しました。


 

八田容疑者は身長およそ175センチ、体型は中肉で以前、杵築市、栃木県日光市、千葉県千葉市、石川県鹿島郡に住んでいて土地勘があるということです。

遺族などは事件後からSNSなどで広く情報提供を呼び掛けていて、事件の解決につながる有力な情報の提供者に最大500万円の懸賞金を出すとしています。

県警には、6月29日時点で854件の情報提供が寄せられていますが有力な情報はないということです。

八田容疑者に関する情報の提供先は別府警察署0977-21ー2131です。
別府市大学生死亡ひき逃げ事件の早期解決を願う会ホームページ

 

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