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2021年度に大分県内に移住した人が過去最多を更新しました。 なぜ大分を選んだのか、東京のIT企業やイタリアンシェフなどを取材しました。 人口約1850人の大分県姫島村。 車エビの養殖など水産業を主な産業としていますが、近年、力を入れているのが「IT企業」の誘致です。
移住のきっかけは「ITアイランド構想」
◆Ruby開発 芦田秀之社長
「様々な会社のウェブサービスやスマートフォンのサービスの開発に携わっている。」
そのうちの1つ、Ruby開発です。
元々は東京の企業でしたが、2018年に姫島村に支店を開設。2021年には、姫島を本社に変更しました。
きっかけは村が取り組む「ITアイランド構想」です。
閉校した小学校の校舎を村が改修し、インターネットを利用できる環境を整えました。
姫島村には現在、Ruby開発を含めてIT関連の3つの企業と団体が進出。
2017年以降、15人が移住しています。
移住者増加の要因の1つにコロナの影響も
大分県によりますと2021年度、県内に移住した人は1416人で、県が統計を取り始めた2015年度以降、過去最多となりました。
◆大分県おおいた創生推進課 柴北友美さん
「移住者増加の要因は源泉数も湧出量も日本一の温泉や、地域によっては移住者と地元の人を結びつけるような団体が活躍していること。新型コロナの影響で地方回帰が進んでいるのではと思う。」
Ruby開発の社員、浅井慎史さんは島の自然などに魅力を感じて移住を決断。
妻と1歳半の子どもと暮らし、日々、島の人たちの優しさを感じているといいます。
◆Ruby開発 エンジニア 浅井慎史さん
「人の良さや、少し長く住まないと分からないこともあるが、そういうものを感じることが出来て、本当に(移住して)良かった。」
また、エンジニアの木野村早紀さんは姫島村出身。
県外のホテルなどで働いていましたが、IT企業の進出をきっかけに古里に戻ってきました。
◆Ruby開発 エンジニア 木野村早紀さん
「働ける企業が増えて、姫島で生活をしたいという人が増えてくれたら姫島のために1番良い。」
◆Ruby開発 芦田秀之社長
「一番の目的である雇用の創出をしていきながら、離島の本社としてここで出来たことを色んな地域に広めていきたい。」
福岡に近い利便性と豊かな自然が魅力
一方、2021年12月に大分県日田市に福岡から移住してきたのがサルバトーレ・クオモさんです。
妻のピアさん、そして小学生の子どもの3人で暮らしています。
実はサルバトーレさんは、世界をまたにかけるイタリアンシェフ。
これまで、日本や韓国、フィリピンなどで約200店舗を手がけてきました。
そんなサルバトーレさん、日田市への移住を決めたのは福岡に近いという利便性に加え、豊かな自然が理由だと話します。
◆イタリアンシェフ サルバトーレ・クオモさん
「自分の子どもの環境を変えたかった。住み心地はめちゃくちゃいい。もう少し早く引っ越せばよかったなと思う。」
日田市では食の研究所を設立。
大分県内の農家から規格外の果物を購入し、ジャムやマスタードなどを開発しています。
◆イタリアンシェフ サルバトーレ・クオモさん
「(大分県や日田には)いい物があるので、日本で生かすじゃなくて世界に持って行く。もう動いているので、絶対面白い結果が生まれると思う。」
人口減少が問題となる中、期待されている移住者の増加。
それぞれの地域の取り組みや情報発信に今後も注目です。