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新紙幣が発行されてから7月で1年となります。
新しいデザインのお札が徐々に流通していく中で困りごとも出てきているようです。
取材しました。
新紙幣が発行された2024年7月3日、当日は新しいデザインのお札を求めて多くの人が両替のために銀行を訪れていました。
1万円札の肖像も40年間続いた中津市出身の福沢諭吉から渋沢栄一に変更となり大分県民としては少し寂しい思いをしたのも1年前のことです。
◆TOS佐々木理人
「新紙幣が発行されてから1年。どの程度普及しているのか確かめるためTOSの社員に財布に入っているお札を見せてもらいます」
発行から1年、新しいお札はどれほど私たちの手元に届いているのか調査しました。
◆TOS社員
「お札…2枚入ってます。新紙幣ですね、2枚とも」
◆TOS社員
「12枚中8枚が新紙幣。」
TOSで働く人たち50人に聞いたところ財布に入っていたお札、302枚中210枚が新紙幣という結果に。
およそ7割を占め私たちの手元には新しいお札がかなり流通しているようでした。
一方で、日本銀行の調査では6月末時点で新紙幣の流通量は紙幣全体のおよそ3割となっています。金額別にみると1万円札が2割、5千円札と千円札がそれぞれ4割だということです。
着実に流通が進んでいる新紙幣ですがその反面、街の人は生活の中で困りごとを抱えているようです。
◆街の人
「ついさっき駐車場で新紙幣が使えなくて困ってた。(紙幣が)戻ってきてしまうので新紙幣しかないとなると困る」
「千円札しかない時にこの時期暑いじゃないですか。喉が渇いた時に自販機によると新紙幣が使えない」
「学校でも使えない。自動販売機がまだ入れ替えられてないそのせいで買えない時がある」
コインパーキングや自動販売機で新紙幣が使えない。
そうした声を受けて大分市内中心部にある自動販売機を調べてみました。
◆TOS児玉直輝記者
「こちらの新紙幣の千円札を使って自動販売機を使ってみたいと思う。(紙幣が)出てきましたね。この自動販売機は新札は使えないようです」
「あ、これも使えない(紙幣が)戻ってきた」
なかなか新紙幣に対応している自動販売機を見つけることが出来ません。
10台ほど調べたところでようやく・・・
◆TOS児玉直輝記者
「この自動販売機、新札使えますと書いてありますね(紙幣を)入れてみます。あ、(表示が)つきました。新札が使えるようです」
大分市内中心部にある自動販売機26台を調べたところ新紙幣に対応していたのは8台でした。
自動販売機の製造業者による団体によりますと、6月末時点で全国にある飲料の自動販売機およそ220万台のうち新紙幣に対応しているものは5割ほどに留まっています。
紙幣を識別する装置を交換したりシステムをアップデートしていく必要がありすべての自動販売機で新紙幣が使えるようになるのはさらに1年以上かかる見込みだということです。
新紙幣発行から1年。流通は確実に進んでいますが新紙幣に対応していない自動販売機がいまだ多いのが現状です。
キャッシュレス決済が普及しているとはいえ困っている人は多く今後対応が進むことが期待されます。