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団塊ジュニア世代とは
「団塊ジュニア」とは1973年(昭和48年)前後に生まれた人々で、団塊の世代の子供にあたることからこのように呼ばれています。
この世代が思春期を迎える頃にはコンビニやファストフードが登場。
さらにアニメ、マンガ、コンピューターゲームなど今に通じる若者文化を担ってきたのもこの世代なんです。今回はそんな団塊ジュニア世代が懐かしさに心震えるあれこれ、エモさを感じずにはいられないアイテムたちを追い求めてきました。調査したのはサタデーパレットMCの岡村誠之アナウンサーと野良レンジャーの⽵尾悠兵さんです。
レコードのアレコレ
まず最初のキーワードは「レコード」。やってきたのは大分市中央町にある老舗レコード店エトウ南海堂です。ここで早速見つけたのは?
――岡村アナ
「これは何ですか?」
――竹尾さん
「僕、これを初めて見たのですが」
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「これは2曲入りのレコード。裏と表。A面とB面があって。」
――岡村アナ
「かけ替えるということですか?」
――エトウ南海堂 江藤二郎代表
「そうそうそう」
――竹尾さん
「片面が1曲?」
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「そう、片面が1曲」
見せてもらったのは通称「ドーナツ盤」とも呼ばれていたレコードです。レコード素人2人の為に、特別に「ドーナツ盤」をかけてもらいました。
――岡村アナ
「もちろん見たことはあるのですが、使い方わかります?竹尾さん」
――竹尾さん
「使ったことないです。それは何ですか?」
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「シングル盤はアダプターを入れる」
レコードが回り始めたものの、ここで疑問が…
――竹尾さん
「えっ?えっ?どこに針を置いていいかが…」
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「ここ、ここ、一番端っこ」
――竹尾さん
「岡村さん、やらせてもらったら?折角なので」
――岡村アナ
「針を溝がない部分に下ろせばいいんですよね?」
岡村アナ、何となく手で針をレコードに置いてみますが
ガガガガ…
異音が発生していまいます。
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「押さえたやろ!」
――岡村アナ
「すみません、スミマセン…」
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「信じられん。(笑)」
――竹尾さん
「初めてなので…何がミスだったんですか?」
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「アームで下りるようになっている」
――岡村アナ
「人力で下ろすわけじゃないんですね…。本当に江藤さんが慌ててるんですけど、すみません!」
(※針の損傷はありませんでした)
気を取り直して、岡村アナ再挑戦。無事に音楽を流すことができました。
――岡村アナ
「我々が子供の頃から聞いているCDとは確実に音質が違いますね」
――竹尾さん
「針で直接なぞっているわけじゃないですか。ノリノリでジャンプとかしたら…」
――エトウ南海堂 代表・江藤二郎さん
「(曲が)飛ぶよ。だから、お部屋で聞くときは騒がれない」
ちなみに当時は光GENJIなどのアイドルグループやチェッカーズをはじめとするロックバンドも大人気でした。ここで、LPレコードならではの仕掛けを発見!
それがレコードのジャケットを使ったものです。
――岡村アナ
「(ジャケットが)開くよ!違う表情のキョンキョン(小泉今日子)!」
――竹尾さん
「もう1枚開いたら真正面とか?」
――岡村アナ
「あーー。すごい!今みたいなダウンロードではこういう仕掛けができないし、聞く楽しみと見る楽しみがあるんですね」
現代の若者も熱中させるファミコンの魅力
続いてのキーワードは「ファミリーコンピュータ」。やってきたのは昭和の懐かしいものに出会えるスポット、湯布院昭和館です。こちらにはファミコンカセットがなんと200本以上あるんです!
――湯布院昭和館・清水芳美さん
「結構、今、レトロブームなのか、若い方もご存じで、20代の方とかがやっていたりとかもしますし、同年代の方も多いです」
こちらでは1985年に発売され、社会現象とも言える大ブームを巻き起こしたあの「スーパーマリオブラザーズ」もプレーすることができるんです。
――岡村アナ
「(カセットの端子部分に)ふーって(息を吹きかける)」
――竹尾さん
「調子悪くなったときにね」
――岡村アナ
「キノコ、キノコ、キノコ!シンプルだけど、キャラクターもそれぞれ立っているし、子供も大人も楽しめるって感じですね」
2人は仕事を忘れて熱心に懐かしのゲームをプレーしていたのでした。
――岡村アナ
「若い人たちもこうやって座って楽しんでいるわけですか?」
――湯布院昭和館・清水芳美さん
「そうですね。まだいるっていう…(笑)」
――竹尾さん
「その当時のお母さんの気持ち分かりますよね。まだやりよんのかと」
団塊ジュニア懐かしの雑誌
続いてのキーワードは雑誌で振り返る「あの頃」。訪ねたのは編集者の姫野裕一さん。雑誌や書籍に関わるお仕事が多く、雑誌コレクターでもあります。見せてくれたのは「オリコンウィークリー」。当時の音楽の流行を知ることができます。
――編集者・姫野裕一さん
「当時の大分県絡みのものを引っ張り出してきました。深津絵里ちゃん。デビュー曲」
――岡村アナ
「何ていう曲なんですか?」
――編集者・姫野裕一さん
「『YOKOHAMAジョーク』。当時は芸能デビューしたら、映画俳優になろうが何をしようが、レコードデビューしなきゃ、認められないという時代。歌は必ず出すと」
――岡村アナ
「リンドバーグは我々も子供の頃に聞いていました」
――編集者・姫野裕一さん
「リンドバーグもボーカルの渡瀬マキのお母さんが今で言うと水族館『うみたまご』(当時マリーンパレス)のマリーンガール(※水槽で魚の餌付けをする人)だった」
――竹尾さん
「えぇ~!」
――編集者・姫野裕一さん
「今回、団塊ジュニアのシンボル的な存在、キムタク(木村拓哉・)が団塊ジュニアのど真ん中。これが一番最初に表紙になったオリコンなんです」
――竹尾さん
「SMAPが最初に表紙になった!?めちゃくちゃ貴重!」
――編集者・姫野裕一さん
「それまでのジャニーズは王子様みたいな感じだったんです。スマップがバラエティやお笑いを切り開いたという部分で新しい男性アイドル」
団塊ジュニア女子が少女時代に夢中になったのが漫画雑誌「りぼん」です。
――編集者・姫野裕一さん
「付録が凄く良かったんですね」
――竹尾さん
「付録が付いていたんですか?」
――岡村アナ
「これ全部当時の付録ですか?」
――編集者・姫野裕一さん
「マッチ(近藤真彦)が出てきましたね」
――竹尾さん
「マッチからの年賀状が付録!」
雑誌の魅力の1つともいえる付録・こちらの号の付録は「前仮り」というカードがなぜが使用されていました。
――竹尾さん
「上にある前借りカードが使われているんですけど、何か前借りしました?」
――編集者・姫野裕一さん
「ソレ使わせてもらいました」
――岡村さん・竹尾さん
「(笑)」
――竹尾さん
「『お金がない時、お母さんにこのカードをみせて、お金を借りよう!!』のカードが無いですよ!実用性もあったということですね」
――編集者・姫野裕一さん
「かなりありましたよ(笑)」
最後に姫野さんにジュニア世代を分析してもらいました。
――編集者・姫野裕一さん
「今世紀最後の超ボリューム世代。この世代をマーケットで狙えばいいよとみたいな感じの雑誌や書籍がいっぱい出たんですよ」
つまり、団塊ジュニアは世代としての人口が多く、それゆえ多くの若者文化が生まれ、消費の主役であり続けた世代とも言えるんです。
――岡村アナ
「この世代が当時の流行を作っていった世代ということですね」
――編集者・姫野裕一さん
「そういうことです。この世代を中心に時代が動いていくように団塊ジュニアは恐ろしい…スゴイですよ」
団塊ジュニア、ゆとり、Z世代などなど…数多くの世代の区切りがありますが、それぞれの世代が担ってきた文化や娯楽には時を超えて楽しめる魅力がありますね。
2022年2月19日放送のサタデーパレットより