「撮り鉄」ならぬ「撮りホバ」!?知れば楽しい!マニアックすぎる「ホーバークラフト」の世界

2025年08月09日 09:00更新

■ついに就航、ホーバークラフト

 

大分市中心部と大分空港を結ぶ新たな交通手段として「ホーバークラフト」が16年ぶりに大分の海に復活した。最高時速80キロで海上を“ショートカット”する水陸両用船で定期航路としては国内唯一。所要時間は陸路よりも約30分短縮するまさに大分の新しい観光資源だ。

 

今回は、聞くだけでホーバーがより楽しめる、大分県民の知らないホーバークラフトの世界をお届け!

 

 

 

 

■ホーバーマニアの団体があった

 

そんなホーバーの世界を案内してくれるのは「ホーバー継承の会」の皆さん。

 

ホーバー好きが集まり、ホーバークラフトの魅力を伝え継承していくことを目的に2012年に結成された。

 

 

7月19日に行われた就航記念式典には、ホーバークラフトを運営する第一ホーバードライブよりメンバーが招待され参加している。

 

 

 

 

■撮りホバとは

 

では、そんなホーバー通の皆さんから、マニアックすぎるホーバーの楽しみ方を教えてもらおう。

 

まずは…

 

「撮りホバ」。

 

 

「撮り鉄」という、走行中の列車などの写真を撮るのが趣味の鉄道ファンの呼び名が登場して久しいが、

 

ついにホーバーにもそんな存在が。

 

 

 

 

■展望台へ

 

やってきたのはターミナルの屋上展望台。

 

「撮りホバ」的には、この展望台に来ると、初心者でもスマホひとつで迫力のある入港・出航シーンが撮影できるという。

 

 

 

 

■ホーバーを撮るときのコツは

 

着水する瞬間は水しぶきがバシャンとあがり、迫力満点。

 

大分県らしい別府の風景をバックにした写真や、アップの形式写真など、様々な撮り方で楽しめる。

 

 

 

 

 

 

■日本でここだけの写真が撮れる

 

フェリー「さんふらわぁ」を利用すれば、船の上から工業地帯をバックにした

 

ホーバーの写真も撮ることができる。

 

 

さらにターミナル1階部分から夕暮れ時にホーバーの入港を狙えば、

 

逆光を利用して幻想的な1枚も。

 

 

工夫次第で様々な撮影ができる。

 

 

 

■新旧ホーバーの違いがまるわかり!「収集ホバの世界」

 

かつて大分で運行していた「大分ホーバーフェリー」は2009年10月31日に惜しまれつつも運航休止。

 

 

「ホーバー継承の会」は、その存在を後世に伝えようと活動を開始。

 

メンバーやホーバー利用者から様々な資料が集まり、展示会をするまでに発展した。

 

 

活動の中で油布会長が集めた旧ホーバーの貴重な資料を公開してもらえることに。

 

 

 

 

 

 

 

■ホーバーマニアが収集したものとは

 

◆ホーバー継承の会 油布会長

 

「当時のチケットや、運行最終日のチケット、就航記念写真など、うちのメンバーが持っています」

 

 

その他にも、当時の運行スケジュールが分かる時刻表や

 

パンフレットまで勢揃い!

 

 

 

 

■こんなものも収集していた

 

そして我々を驚かせたのが、ホーバーの「整備要領書」である。

 

船体を整備する際に必要な情報や図面が記載されているのだが…

 

どうしてこんなものまで持っているのか。

 

 

 

 

■実は日本に戻ってきていた旧ホーバー

 

実は2009年に運行休止したホーバークラフトだが、本体はその後海外の会社へ売却されたのだ。

 

そして、さらに数年後、熊本県八代市に新たな買い手がつき、日本に戻ってきていたのだった。

 

 

当時、八代市での解体作業前に、2015年、ホーバー継承の会の働きで、現地オーナーの立会いのもと、旧ホーバーの貴重な資料や部品を一部回収したんだそう。

 

 

 

 

■さらにこんなものまで

 

ホーバー継承の会は、部品を持ち帰るためになんとトラックを運転していき、可能な限りを回収した。

 

その中には…旧ホーバーの客席(座席)もあった。

 

 

 

 

■ただの移動手段じゃない!周遊だからこそ楽しめる「乗りホバ」の世界

 

西大分から大分空港間の1日4往復の合計8便に加え、土日祝日限定で運航される別府湾のホーバー周遊便。

 

 

そんな周遊便に乗りながら乗りホバ的なホーバーの楽しみ方を紹介する。

 

 

 

 

■周遊は周遊の楽しみ方

 

陸上から海へと、スムーズに出航したホーバー。

 

スタッフが目隠しで陸と海の境目を当てられるか試してみたところ、入水してから3秒ほど経つまでわからなかった。

 

 

 

 

■左か、右か?

 

実は、ホーバーの座席は80席全て自由席になっている。

 

そのため、左側の席か右側の席か、どちらに乗るのが良いか迷う人もいるだろう。

 

 

ホーバー継承の会 ぴんくのかばさんによれば、「左側は別府の街なみが一望でき、右側は大分市の臨海工業地帯が綺麗に見えますね」とのこと。

 

 

 

 

■通ったあとの「航跡」にも注目

 

さらに、時間帯によっては さんふらわあ や反対側からやってくるホーバーとすれ違うこともできるのが魅力。

 

 

そして、西大分を出発した周遊便は中間地点へ。

 

 

水面に空気を送り込んで移動するホーバーだからこそ可能な動きにより、

 

船体に向かって真横にくっきりと「航跡」があらわれるのもマニアックな魅力のひとつ。

 

 

 

 

■あなたのホーバー乗船をお待ちしています

 

およそ30分の周遊を終え、ホーバーは再びターミナルへ。

 

 

乗るたびに毎回どこかが違う、乗れば乗るほど楽しいホーバークラフト。

 

あなたはどう楽しむ?

 

 

 

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