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いざ、ネコの楽園へ
大分県の自然や観光スポットをテレビ局ならではの視点で撮影し、360°VR映像で紹介するシリーズ。
今回は、〝猫の楽園〟と呼ばれる佐伯市・深島から〝サクラネコ〟の暮らしと島の歴史をお伝えします。
(撮影日1月12日)
この映像はスマホやタブレットの"Youtube"アプリで見ると、端末の向きに合わせて全方位の映像を自由に見渡すことができます。
また、専用ゴーグルを使うと、その場に自分がいるような疑似体験ができます。
一緒に島を探検している気分で楽しんでみてください!(Wi-Fiの使用をお勧めします!)
大分県最南端にある周囲4キロほどの小さな島『深島』。
佐伯市の蒲江港から沖に約9キロ、船で30分程の場所にあります。
この日は朝8時発の定期船“えばあぐりいん”に乗り込みました。
波は比較的、穏やかで船酔いをすることもなく数年ぶりのクルージングを楽しみました。
まず向かったのは、島の名物 “深島みそ” の工房です。
“深島みそ”は、かまどで作る優しい甘さの白い麦みそで、ふるさと納税にも登録されています。
余談ですが、帰り道に道の駅かまえで深島みそを買いました。食べるのが楽しみ!
この工房の前にある広場には、茶白や黒猫などがたくさん住み着いています。
ベンチに腰掛けると膝に乗ってくる人懐っこい猫もいて、もふもふの冬毛を堪能できました。
まさに猫の島
次に向かったのが、“北のにゃんにゃんロード”。
朝日が差し込む坂道では、たくさんの猫たちが日光浴を楽しんでいました。
深島は、住人13人に対して、猫の数が約80匹。人よりも猫の方が遥かに多い、まさに“猫の島”。
そんな猫の島には“南のにゃんにゃんロード”や“防波堤の餌場”など、珠玉の猫スポットがまだまだたくさんあります。
この深島の猫たち、よく見るとみんな耳が“サクラ”の形に切れています。
これは実は去勢や不妊手術を受けたという目印で、その形から“サクラネコ”と呼ばれています。
しかし、なぜ島の猫はすべて“サクラネコ”なのか?
その背景には、人と猫の共存のあり方を模索してきた島の歴史がありました。
島民の葛藤
島で 猫の保護や環境整備などを行う団体の代表“安部あづみさん“に話しをきくと 、2019年には島には200匹以上の猫がいたそうです。
しかし、その年の春に感染症と見られる病気で猫が次々と死んでしまいました。
残ったのは約70匹。3分の1にまで減少したのです。
その後、生き残った猫たちの治療を進めることで、猫たちは再び繁殖し、数を増やしていきました。
猫たちにできるだけ自由に暮らしてほしいと思う反面、現在の島民はわずか13人。高齢化も進んでいるため「猫たちの世話ができなくなってしまうかもしれない」という心配がありました。
人と猫の共存をどう持続していくのか?島民も悩み、話し合いを重ねて、出た答え。それが猫たちの一斉避妊・去勢手術に踏み切ることでした。
この結果、病気やケガをする猫は減り、健康状態がさらに良くなっていきました。また、発情期の大きな鳴き声やマーキングによる臭いの問題も減るなど変化があったそうです。
猫たちは今、島民と共に生きる「地域猫」として大切に育てられています。
元気に過ごす猫たちの餌代には、全国の猫好きからの寄付金が充てられています。また、深島の猫たちの暮らしぶりを紹介するツアーも行われ、猫たちを写した「深島ねこ図鑑」などグッズの売り上げが猫たち自身の暮らしを支えています。
人と猫の共存を続けていくため、猫たちを知ってもらう活動を続けている安部さん。「猫たちがそれぞれの命を全うしてほしい」と話します。
大分県の最南端の小さな島には、自由に暮らす猫たちと、猫を愛し共に生きる島の人たちの姿がありました。
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この“猫の楽園”佐伯市深島を、King&Prince髙橋海人さんと野性爆弾のくっきー!さんが訪問!しました。
その模様が今週1月14日(金)よる7時『坂上どうぶつ王国 3時間SP』で放送されます。
今回の記事で深島に興味を持っていただいた方、こちらの放送も是非、ご覧ください。
#深島,#猫島,#離島,#VR映像