4F?に注意を! 10人に1人がかかる身近な病気 胆石症 

2021年11月23日 08:00更新

こちらにある4つのFにあてはまりませんか?

該当する人は胆石症になりやすいそうです。特に女性は注意が必要です。

 

胆石症とは

 

胆石症は胆のうや胆管に結石ができる病気です。

10人に1人が胆石症を持っていて、年間10万人以上が手術を受けているというデータもある身近な病気です。

 

この胆石症について大分大学医学部 消化器・小児外科の猪股雅史教授にお話しを伺いました。

 

  胆石の実物を手に解説する猪股医師

 

10人に1人が胆石症?

 

Q:胆石症とはどんな病気?

「胆のうは肝臓と膵臓や十二指腸をつなぐ胆管の途中にある卵ぐらいの形の臓器です。胆石症はこの胆のうや胆管に石ができる病気の総称です。消化器の病気の中で比較的ポピュラーで検診をすると10人に1人が胆石症を持っているという統計もあります。また、日本で年間に10万人以上の方が胆石症の手術を受けられているというデータもあります。」

 

Q:原因は?

「胆石はコレストロールやカルシウムなど胆汁に含まれる成分が固まってできたものです。胆のうの機能が弱ってくると、胆汁の流れに澱みができてそこを中心として石ができやすくなります。血液中に脂質やコレストロールが多い人にできやすいです。女性は出産や加齢によってホルモンバランスが変化し、胆のうの機能が弱くなりコルステロールの代謝が悪くなることで石ができやすくなります。また、急激なダイエットも胆石症の要因だと思われています。食事を食べないことで胆のうが委縮して、胆汁が流れずに澱んでくることが石ができる要因になります。」

 

    実際の胆石(直径で1㎝ほどの大きさ)

 

ーー猪股医師

「一番大きかったもので直径5㎝くらいありました。個数も1、2個の人から30個から50個のたくさんの石が入っている人もいます。」

 

Q:症状は?

「最初はお腹の中の右側の肋骨の下に痛みが出ることが多いです。この痛みはみぞおちのあたりや背中、右の肩に生じることが多いです。突然の激痛がくることもあります。それから炎症がひどくなると高い熱や黄疸がでることもあるので、症状があるときはすぐに専門の病院に行って診察を受けることをお薦めします。」

 

Q:治療方法は?

「胆のうを全部摘出するのが治療の基本になります。胆のうがなくなっても消化吸収に大きく影響することはないと言われています。今は腹腔鏡と言ってカメラを使ってお腹に傷がほとんどない状態で摘出することができますので、炎症のあまりない早期の段階であれば比較的早く楽に退院することもできます。」

 

最新の治療法も開発!

 

胆のうや周辺の器官に炎症がある場合は手術の難易度が上昇し合併症のリスクも増加するそうです。大分大学ではリスクを減らし、さらに患者さんの負担を減らすために、人工知能(AI)を使った内視鏡手術の医療機器の開発を世界に先駆けて行っているということです。

 

胆石症の原因や最新の治療方法について詳しく解説していただきました。

詳しくは動画をご覧ください。

 

 

コーヒーが予防に

 

紹介した4F!当てはまる人は早めの検診を!

超音波診断がおすすめということです。

 予防法は暴飲暴食を避ける事。コーヒーは胆のうの働きを助け予防に良いそうです。

 

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