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親が育てられない子を匿名で受け入れるいわゆる「赤ちゃんポスト」に最初に預けられたことを公表している熊本県の男性が大分県佐伯市で講演を行い、命の大切さを訴えました。
◆宮津航一さん
「当時3歳の私はもちろん、ベビーベッドに横たわることはできないので、体育座りをしてちょこんと座っていたという話を聞いている。0歳から3歳までの自分の生い立ちとか記録、 他に残されたものはなかった」
5日、佐伯市で講演をしたのは熊本県の宮津航一さん22歳です。
宮津さんは3歳の時に、親が育てられない子供を匿名で受け入れるいわゆる「赤ちゃんポスト」に預けられました。
◆宮津航一さん
「3歳で預けられた一人目の当事者」
宮津さんは2007年に熊本市の慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」が開設された初日に最初に預けられた子供です。
その後、迎え入れてくれた里親の家庭で、愛情を注がれながら大切に育てられました。
◆宮津航一さん
「(里親の両親は)ゆりかごに預けられてよかったね、だから私たちのところに来られたんだよ、預かれてよかったね、とずっと言い続けてくれた。1人じゃない。同じような境遇のお兄ちゃんがいると思ってもらえればいいなと生い立ちを公表した」
子どもたちの居場所を作ろうと、高校3年生の時には、「子ども食堂」を立ち上げました。
大学生からは講演活動をはじめ、これまでに行った回数は200回以上に上るということです。
そしてこの春、大学を卒業し、新たなステージで名乗り始めた肩書は「いのちの語りびと」。
全国各地で命の大切さ、そして、生きることの素晴らしさを語っています。
◆宮津航一さん
「ゆりかごがあったから命を救ってもらった。当事者として自分の思うことを自分の口で発信することに一つ役割があるのではないかと」
佐伯市の会場を訪れた人たちも宮津さんの話に聞き入り、その思いに共感した様子でした。