【速報】大分県で線状降水帯発生の恐れ 3時間以内に発生し雨降り続く可能性 直前予測発表 厳重警戒を
大分県内の遺族などの声を受け法律が改正されました。
危険運転致死傷罪に「数値基準」を設ける改正法が25日の衆議院で可決・成立しました。
成立を見届けた県内の遺族が会見で心境を語りました。
◆ 森英介 衆議院議長
「本案を委員長報告の通り決するにご異議ありませんか。よって本案は委員長報告の通り可決いたしました」
25日開かれた衆議院本会議で全会一致で可決・成立した危険運転致死傷罪の改正法。
「速度」と「アルコール濃度」に数値基準が設けられることになりました。
「速度」については一般道など最高速度が60キロ以下の道路では「50キロ超過」した場合に。最高速度が60キロを超える高速道路などでは「60キロ超過」で走行した場合が適用される基準とされました。
基準を下回った場合にも事故の状況などに照らして適用できるとしています。また「アルコール濃度」については「呼気1リットルあたり0.5ミリグラム以上」などとしています。

法改正のきっかけの1つになったのが、2021年に大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故です。
大分市大在の県道交差点で右折車を運転していた小柳憲さんが時速194キロで走行してきた直進車と衝突し死亡。大分地検は当時19歳の男を過失運転致死の罪で起訴しました。
その後、遺族などは署名活動を実施。
そして大分地検が起訴内容を危険運転致死罪に変更するという異例の展開に。
「危険運転」を適用する難しさが大分市の事故で浮き彫りになりました。
2024年11月、一審の大分地裁は「進行を制御することが困難な高速度」だったとして危険運転を認め被告に懲役8年を言い渡しました。
しかし、2026年1月の控訴審判決では一転。
福岡高裁は「進行を制御することが困難な高速度」について、「肯定するに足りる立証がなされていない」などとして認めず、「過失運転」であるとして一審判決を破棄。
被告の男に懲役4年6か月を言い渡しました。
小柳さんの姉・長文恵さんは控訴審判決を不服として、およそ7万人分の署名を福岡高検に提出。
高検は「判例違反があると判断した」として、最高裁に上告しています。
裁判の判決が確定していない中、長さんは25日、衆議院の本会議場で改正法の成立の瞬間を見届けました。
そして会見に臨み、率直な思いを語りました。
◆小柳憲さんの姉・長文恵さん
「私としては本日この日を迎えて法改正したことをありがたく思う」
弟の命が失われた事故からおよそ5年4か月。
◆小柳憲さんの姉・長文恵さん
「被害者が増えていかないと国は動いてくれないのかという気持ちが正直途中あったし、急いでこの法律を整えていかなければこれから被害に遭われる方も結局、現行法で裁かれて認められないということが起きていく。そういったことを早く無くしていかなければという気持ちのこの5年半だった」
危険運転致死傷罪に数値基準を設けるよう求めてきた長さん。
裁判は続く中ですが、法律の改正という願いの1つは実を結びました。
◆小柳憲さんの姉・長文恵さん
「ようやくこの時が来てそれは非常に大きな前進であるし、悪質な事故が発生した時には速やかに改善できるような、そういった今後につながっていってほしいなと」
遺族の思いを受けて成立した改正法。近く公布・施行されます。

【取材を続けるTOSの山路謙成キャスター】
きょうの本会議には全国の交通事故の遺族のほか、報道陣などおよそ150人が傍聴していて終始、緊張感に包まれていました。
遺族の1人、長文恵さんは法案が可決される瞬間を傍聴席からじっと見つめ、その後の会見では「数値に満たないから危険運転に問えないのではなくて、事故の悪質性などを見て問える法律になっていかなければならない」と話していました。
大分市で起きた時速194キロの事故もこの法改正の1つのきっかけになっています。今回の法律が長さんのように苦しむ人を生まないことにつながってほしいと思います。
