【衆院選2026大分】全選挙区で自民が議席 県連幹部「パーフェクトな結果」 記者が超短期決戦を解説

2026年02月09日 20:00更新

8日開票が行われた第51回衆議院議員選挙は自民党が歴史的な勝利を収めました。大分県内でも3つの選挙区全てで自民党が議席を獲得しました。

 

 

全国289の選挙区のうち、249で勝利した自民党。比例代表でも議席を伸ばし、単独で衆議院全体の3分の2を超える316議席を獲得しました。これは、結党以来最も多い議席数となっています。

 

 

一方、野党の中道改革連合は選挙前から120議席以上減らす49議席と惨敗しました。

 

 

真冬の超短期決戦となった今回の衆院選。県内からは比例を含め4人が当選しています。それでは、県内の選挙区の結果です。

 

 

大分1区 衛藤博昭さん 初当選で涙

 

大分1区は自民党・新人の衛藤博昭さんが9万5484票を獲得し初当選。前職の吉良さんなどあわせて5人が立候補した選挙区を制しました。

 

 

自民党一丸となった組織戦を展開した衛藤さん。

 

高市総理が序盤から応援に入るなど「高市人気」も追い風に保守層に加えて無党派層も取り込みました。

 

前回の選挙では前職の吉良さんに敗れていて浪人生活を振り返り涙ぐむ場面も…

 

 

◆自民 新人 衛藤博昭さん

 

「国に行って精一杯大分のため日本のため、 政治をしっかりと新しく変えていく。今回の選挙で訴えてきた一つ一つの政策の実現に向けて、しっかりと力を尽くしていきたい」

 

 

一方、敗れた無所属の吉良州司さんは8日夜、政治の場からの引退を表明しました。

 

 

◆無所属 前職 吉良州司さん

 

「草の根の戦い、政治活動、選挙活動これで終わりにいたします」

 

 

吉良さんは、これまで後援会のほか連合大分の支援を受けて衆議院議員を7期務めてきましたが、今回は国民民主党が公示直前に候補者を擁立したことで、連合が一枚岩となりませんでした。

 

 

 

大分2区 広瀬建さん 与野党一騎打ち制す

 

続いて大分2区の結果です。

 

 

自民党・前職の広瀬建さんが8万9082票を獲得。与野党一騎打ちを制し、2回目の当選です。

 

 

前回、無所属で初出馬し、保守分裂の戦いを制した広瀬さん。

 

自民党に入党した今回は、後援会と自民党組織の両輪で選挙戦を展開しました。

 

選挙区内全ての市と町で勝利し再選を決めました。

 

 

◆自民 前職 広瀬建さん

 

「なぜ自分が政治の世界に身を投じたか、その気持ちを忘れずに自分の柱にして、これからも1期目と変わらずに、目の前の課題、将来の課題に向かって、また汗をかいていきたいと思っています」

 

 

父親で、前大分県知事の広瀬勝貞さんは「国のため、地域のために働いてほしい」とエールを送っていました。

 

 

◆ 広瀬勝貞 前大分県知事

 

「皆さん、甘やかさずに一生懸命鍛えてやってください」

 

 

◆中道 前職 吉川元さん

 

「結果を出せなかったということについては、私自身の力不足ということで本当に申し訳なく思っています」

 

 

一方、立憲と公明による新党「中道」から出馬した吉川元さん。公明党の支援も受けましたが落選。過去5回の選挙では、比例で復活してきたものの今回は叶いませんでした。

 

 

 

大分3区 岩屋毅さん 包囲網とも言われた選挙戦制し11回目の当選

 

続いて大分3区は、自民党・前職で前外務大臣の岩屋毅さんが5万7996票を獲得。岩屋包囲網とも言われた新人候補4人を退け11回目の当選です。

 

 

◆自民 前職 岩屋毅さん

 

「一番厳しい難しい戦いでございました」

 

 

外務大臣や防衛大臣を歴任したベテランがこう振り返った今回の選挙戦。

 

SNSで、外交姿勢などに関する批判や中傷が出回り対応に追われました。

 

 

◆自民 前職 岩屋毅さん

 

「ネットの中でのいわれのない誹謗中傷を受けながらも、私を信頼していただいた、そのお一人お一人のお力のおかげでございます」

 

 

大臣の公務を優先しほとんど選挙区での活動はできなかった前回に比べ、今回は地元を地道に回り議席を死守しました。

 

 

◆自民 前職 岩屋毅さん

 

「未来への責任を果たす、日本を正しく前に動かす、そのために力を尽くしていきたいと思います」

 

 

また、自民党が歴史的な勝利を収めたことについては、「決して奢らず、丁寧な政治を進めていきたい」と話しています。

 

 

◆中道 新人 小林華弥子さん

 

「今回大分3区、非常に混戦で私にとってはこれだけのチャンス、追い風があったにも関わらず、それを生かし切れなかったということですから、本当にこれはもう私一人の力不足としか言いようがありません」

 

 

岩屋さんに迫ったのが新党の「中道」から出馬した小林華弥子さんです。

 

 

「自民党政治に歯止めをかける」と訴え激戦を繰り広げました。

 

前回は、岩屋さんとおよそ2万7000票の差がありましたが、今回はおよそ7300票差まで詰め寄りました。

 

 

しかし、中道の比例の議席獲得数がふるわず、復活当選も叶いませんでした。

 

 

 

比例代表で白坂亜紀さん当選

 

自民党が大きく議席を伸ばす中、比例代表の九州ブロックでは元参議院議員の白坂亜紀さんが初当選を果たしました。

 

 

◆自民 元参議院議員 白坂亜紀さん

 

「大分のことに関しては、もっと産業が豊かになるように、道の整備をはじめ新幹線など明確に目標を持って取り組みたい」

 

 

 

 

自民の歴史的な勝利 取材した記者が解説 県連幹部「パーフェクトな結果」

 

小笠原アナウンサー)

 

ここからは、選挙取材を担当した佐野格記者とお伝えしていきます。

 

 

佐野記者)

 

今回の衆院選は、高市旋風が吹き荒れ、自民党の歴史的な勝利となりました。

 

 

選挙期間中、総理就任後、初めて県内を訪れた高市総理。演説会場には多くの人が訪れました。

 

 

こうした高市人気は無党派層にも広がったとみられ、自民党候補の票の上積みにつながりました。県内の3つの選挙区は全て自民党が勝利していて議席を独占するのは2017年以来となります。

 

 

今回の結果を受け、自民党県連の幹部は「パーフェクトな結果だった」と振り返りました。ただ、「これが次も続くか分からない。気を引き締めなおさないといけない」と話しています。

 

 

一方、新党を結成して選挙に臨んだ立憲民主党の県連幹部は「高市旋風に吹き飛ばされた。若い世代や無党派層に政策が浸透しなかった。結果を受け止めて来年の統一地方選の対応を検討していきたい」と話しています。

 

 

2027年春には統一地方選があり、県知事選挙や県議会議員選挙が予定されています。この衆院選の結果がどのような影響を与えるのかも注目されます。

 

 

小笠原アナウンサー)

 

気になる投票率についてです。8日は今季一番の寒気が流れ込んでいて県内でも雪が降る中での投票となりました。

 

 

 

降りしきる雪で真っ白に染まった日田市前津江町の投票所。

 

15センチほど積もっていたということで朝から職員が雪かきに追われました。

 

路面の凍結など各地で影響が出ていましたが、有権者は大切な1票を投じようと投票所を訪れていました。

 

 

◆有権者

 

「ここまでお父さんに(車で)送ってもらった。来られない人は来られないかと思う」

 

 

――選挙の日にこういうのは記憶にある?

 

◆有権者

 

「初めて」

 

「行かなきゃいけないというか、選挙なのでと思って(車で)送ってもらって来た」

 

 

県選挙管理委員会によりますと、雪による投票に関するトラブルの報告はなかったということです。

 

また、影響が心配された投票率ですが、県全体で58・33パーセントと前回を2・91ポイント上回る結果となりました。

 

 

小笠原アナウンサー)

 

投票所に行くのが大変だったという人もいたでしょうね。

 

 

佐野記者)

 

2月の総選挙は実に36年ぶりで県内も雪に見舞われました。

 

 

悪天候の時は投票率が下がる傾向にありますので、 それだけ有権者が高い関心を示した、また、政治に期待を込めた結果だったのではないかと思います。

 

 

当選された方々は有権者から託された一票の重みを忘れずに、選挙期間中に訴えてきたことの実現に向け、国政の場で汗を流してもらいたいと思います。

 

 

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