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23日から広島県などで始まった高校生アスリートの夢舞台インターハイの話題です。
29日は、一瞬で勝敗が決まるウエイトリフティング競技に青春をかける注目の選手を紹介します。
重いバーベルを持ち上げ、成功した重量の合計で勝敗を競うウエイトリフティング。その一瞬のパフォーマンスのために選手たちは日々、鍛錬を積み重ねています。
◆三宮叶夢選手
「自分が持ち上げているときに昨日より1キロ上がったというのが数字でわかるので達成感とか成功体験を積みやすいので楽しい」
そう話すのは、宇佐高校ウエイトリフティング部の三宮叶夢選手です。3月の全国高校選抜大会で日本一に輝き、今回のインターハイで、再び全国の頂点を目指しています。
◆三宮叶夢選手
「いまはとにかく1つ1つの練習を意識しながら インターハイに最高の状態で持っていけるように努力しています」
ウエイトリフティングは、床に置いたバーベルを一気に頭上まで持ち上げる「スナッチ」と、一旦、バーベルを肩でかついでから、頭の上に押し上げる「クリーン&ジャーク」の2種類があり、その最高記録の合計で順位を競います。
6月の県高校総体では男子89キロ級で大会新記録を樹立した三宮選手。2位以下に大きく差をつけて優勝しインターハイ切符を手にしました。
そんな三宮選手がウエイトリフティングに出会ったのは中学1年生のとき。親からの勧めもあり、地元のクラブチームで競技を始めました。
◆三宮叶夢選手
「元々飽き性で、こんなに1つのことに夢中になれて続けられたことなんてないなって思ってるので、自分の中では大きい存在ですね、ウエイトリフティングは」
指導する梶原監督は、筋力だけではない三宮選手の能力の高さを評価しています。
◆梶原誠監督
「下半身が非常に強くて、体全体のバランスが良い下半身からの主動でバーをうまく力を伝えながらリズムよくバーを上げることが非常にうまい選手」
バーベルの重心と体の重心を一体化することが重要とされるウエイトリフティング。
バーベルを持ち上げるときにその軌道が体に近い位置を通れば、バーベルと体の重心がほぼ一緒になるため、スムーズに上げることができます。
しかし、余計な力が入り、バーベルを体から遠い位置で弧を描くように上げてしまうと、必要以上に重心がかかり、うまくいきません。
三宮選手は、土台となる下半身の強さを武器に安定したフォームを作り出しました。
だだ、そんな三宮選手、実は、2024年のインターハイでは、わずか1キロ届かず準優勝。あと一歩のところで日本一を逃しました。
◆三宮叶夢選手
「もう練習したくないなとかきついなと思ってたんですけど、そのたびにあの負けた瞬間の悔しさってのがどんどん頭から離れなくて二度とあんな思いしたくないという思いでここまで頑張れた」
三宮選手にとってリベンジとなる大舞台。2024年、噛み締めた悔しさを力に変えてインターハイチャンピオンという称号を高々と掲げるつもりです。
◆三宮叶夢選手
「この大分県に金メダルを絶対に持ち帰ろうと思っています」