「スタートラインに立った」大分県産初のシングルモルトウイスキー完成 構想10年 久住蒸溜所が製造
進学や就職などでこの春、一人暮らしを始めた人も多いのではないでしょうか。
そんな時に気をつけたいのが犯罪の被害に遭わないための1人暮らしの防犯対策です。
どんな点に注意すべきなのか取材しました。
県警によりますと、県内で2024年度に発生した痴漢や盗撮など性犯罪の認知件数は100件ありました。これは前の年と比べて18件増えています。
そして県警の担当者は被害を防ぐためには帰宅時に、周囲に警戒することが重要だと話します。
◆県警生活安全部 秋江眞人次席
「ことしの春から慣れない町での生活が始まった方も多いと思う。ドアを開けた瞬間に家の中に押し込まれてしまって被害に遭う。そういった被害も実際にある。 ドアを開ける前に1度周囲を警戒してから入る、そういったことを習慣づけてもらえたら」
そもそも1人暮らしを始める人はどのような点を重視して物件を選んでいるのでしょうか。
◆林興産不動産センター 大分店高月朗店長
「今一番多いのはオートロックをまずは重視している方だったり、 モニターフォンがついていて来客があった際に相手の顔が確認できる状態、そういった人がいちばん多い。女性の人は特にそうなんですけど、なるべく1階を避けたりする人が多い」
そして日々の暮らしの中で過ごす時間の多い自宅ではどんな防犯対策をすべきなのでしょうか。不動産会社がすすめる防犯対策を紹介します。
◆TOS刀祢優月アナウンサー
「こちらのモニターフォンで来客者の声、そして顔をしっかりと確認することが、防犯対策のひとつです」
【防犯対策1】まずは「モニターフォンでの確認」。ドアを開ける前に不審者がいないかきちんと確かめましょう。
【防犯対策その2】「玄関の前に傘を置かない」
玄関の前に傘を置くと傘の柄や本数から住人の数や性別が推測される危険性があります。
そのため、傘は部屋の中に持って入ることが大切だということです。
【防犯対策その3】「置き配ではなく宅配ボックスを利用する」
玄関前に「置き配」を指定すると荷物に書かれた個人情報などが見られてしまう可能性があります。
荷物はできるだけ宅配ボックスを利用して安全に受け取りましょう。
【防犯対策その4】「ドアスコープにはカバーを付ける」
ドアスコープ、いわゆる玄関ののぞき穴は来客の姿を確認できる便利なものですが、外から中をのぞかれて悪用されてしまう場合があります。
カバーをつけ、外から部屋を見られないように工夫しておくと安心です。
不動産会社ではほかにも入居者を女性に限定したアパートなども提供していて人気だということです。
新年度が始まって2週間が過ぎました。
少しずつ慣れ始めてきた環境で被害に遭わないためにも改めて身の回りの気になる点を注意してみたらいかがでしょうか。
実は4月は、若者の生活環境が変わり、性犯罪の被害に遭うリスクが高いとして国も被害の未然防止などを呼びかけています。
また、県警の担当者によりますと、先ほど紹介した防犯対策のほかにも・帰宅時はスマートフォンを利用したり、イヤホンで音楽を聞いたりしながら歩かないこと・周囲への警戒を常に怠らないようにしてほしいという点も大事だということです。
また万が一、性犯罪の被害にあった場合は「♯8103」にダイヤルすると、各都道府県警の性犯罪の被害相談の窓口につながるということです。