2024年も残りわずか…新年の縁起物の準備進む 姫だるま・破魔矢・干支の置物 大分

2024年12月13日 18:15更新

2024年も残り半月ほどとなりました。大分県内各地で新年を迎える準備が着々と進んでいます。

 

 

穏やかで優しい表情のこちらは竹田市の伝統工芸品、「姫だるま」です。

 

市内で唯一姫だるまを作っている後藤明子さんの工房ではいま、新年用の制作がピークを迎えています。

 

 

 

江戸時代から変わらない製法で、木の型に新聞紙や和紙を貼って形を作り色を塗ったり松竹梅などの模様を描いていきます。

 

 

商売繁盛や家内安全の願いが込められていて1つ1つ丁寧に10日ほどかけて手作業で作られます。

 

 

◆ごとう姫だるま工房 後藤久美子さん

 

「あたらしい年を迎えるにあたり健康で、1年無事に変わりなく過ごせますようにという気持ち」

 

 

そんな優しい作り手の願いが込められた姫だるま。こちらでは大晦日までに200体ほど作られる予定です。

 

 

 

 

◆TOS梅田雄一郎記者

 

「お正月の縁起物として知られるこちらの破魔矢。年明けが近づく中、こちらでは着々と準備が進められています」

 

 

大分市の柞原八幡宮では12月から破魔矢づくりが始まりました。

 

 

きょうも神職や巫女が矢に、2025年の干支であるヘビが描かれた絵馬や、鈴などを一つ一つ取り付けていました。

 

 

柞原八幡宮では、およそ3000個の破魔矢を用意していて、年始の混雑を避けるため15日から授与所に並べるということです。

 

 

◆柞原八幡宮 長沢周一郎禰宜

 

「来年、巳年は皆様方が新しいことを始めたり、成長とか変革の機会になる年になってもらえたらと思うので、そういった気持ちを込めて破魔矢を作成しています」

 

 

柞原八幡宮では正月3が日でおよそ10万人の人出を見込んでいます。

 

 

 

 

 

大きく口を開けた可愛らしいヘビ。国東市国見町の「工房ラパロマ」では新年に向け来年の干支「巳」にちなんだ置物づくりが行われています。

 

 

制作しているのは陶芸家の中野マーク周作さん。手で粘土をこねて形をつくる「手びねり」という技法で丁寧に作り上げていきます。

 

 

手作りのため、表情や模様もそれぞれ異なり、味わい深いものとなっています。

 

 

こちらでは毎年干支の置物を制作していて、マークさんの作品を目当てに県外から訪れる人もいるということです。ヘビの置物は迫力のある「アナコンダ」と可愛らしい表情が特徴の「白ヘビ」の2種類で、工房や県内の土産物店などで販売されています。

 

 

 

 

 

年の瀬も押し迫る中、新年を縁起よく迎えたいと願う人たちの思いに応えようと、関係者の忙しさはもうしばらく続きそうです。

 

 

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