別府市の長屋で火事 1人の遺体がみつかる 住人と連絡とれず 大分
■ドラゴンに魅せられた社長
番組スタッフが向かったのは、大分県大分市 政所(まどころ)に本社がある「富城物産」。
国内シェア90%以上の商品も扱うペットフードの輸入販売を中心に、
グループ各社で様々な事業に取り組んでいる。
世界最大のコモドドラゴンに魅せられ、そのドラゴンに会いに行くと語るのは
富城物産代表の劉(りゅう)社長。
◆リュウさん
「魅力はやっぱり強さですね。あくまでトカゲなのに、人を倒せる、こんなに強いものがいるでしょうか」
日本文理大学を卒業後、中国国籍はそのままに ここ大分で起業した。
「取材に同行するのは構いませんが、命の保証はしませんよ!」とリュウさん。スタッフに緊張が走る。
■インドネシア・コモド島へ
コモドドラゴンが生息しているのはインドネシア。
日本から、首都ジャカルタまで直行便でおよそ7時間。さらに国内便で最寄りの空港までおよそ2時間。コモド島までは、そこからさらに高速船で2時間ほどかかる。
いよいよ一行はドラゴンが住むコモド島に到着。
サイズは、大分県の国東半島がすっぽり入る程大きな島だが、
住民は、島の入口である港周辺に500世帯・2000人のみ。
居住地域が狭く、道幅も狭いため、交通手段はバイクか自転車のみで、自動車は1台もないという。
敬虔なイスラム教徒たちが暮らす人間のテリトリーはこの僅かな港のみ。島の95%にあたる残りの広大な大地は、およそ1600頭いると言われるコモドドラゴンを含む野生動物のテリトリーである。
■ついに再会
実はリュウさん、この島を訪れるのは2回目。
ドラゴンに会いたい一心で、去年に引き続き 2年連続でやってきたのだ。
日本からはるばる2日間。遂に、1年ぶりの再会…!
「…おー!きたきた!わーお!俺に向かってきてるよ!」
勇ましく向かってくるコモドドラゴン。無事に再会でき、リュウさんは満面の笑みを浮かべる。
◆リュウさん
「爬虫類の王様。本当に神秘的な動物。未だに解明できていないところがある」
■古代の姿のままで
大きなもので体長3mを越えるコモドドラゴンは、イノシシやシカ、さらには水牛までエサにしてしまう。
恐竜の全盛期だった白亜紀にまで遡るこの古代生物がなぜ生き残っているのか?
その答えは海にあった。
コモド島周辺は非常に潮の流れが速く、この潮流が外界から生態系を隔離する形となり、ドラゴンは進化することなく 古代の姿そのままで現代に至る。
その存在の貴重さと、生息数の少なさから 絶滅危惧種に指定されている。
■コモド島が抱える問題
リュウさんがこの島に来た目的は、コモドドラゴンにただ会いに来ただけではない。
貴重な存在を、きちんと保護しなければならないのだ。
この島が抱える大きな問題。それは、「ゴミ問題」である。
◆リュウさん
「ドラゴンが危ない。たくさんの人に知ってもらって、保護しなければならない。ゴミ問題は早く何とかしないと、人だけではなくドラゴンの命も危ない」
最近、小学校のゴミ捨て場に、残飯目当てでドラゴンが頻繁に出没しているという。
これは、プラゴミをドラゴンが食べてしまう恐れと、子ども達がとても危険な状況にあると言えるのではないだろうか。
ドラゴンを愛するリュウさんとしては、愛するコモドドラゴンが傷つく事も、ドラゴンによって人が傷つく事も防ぎたい…。
そんな思いで、再びこの島にやってきたのである。
■リュウさんが島民に訴えてきたこと
リュウさんは、島の住民がゴミ問題に関心があるとは思えず、外からの援助が必要だと考えていた。
しかし、ハード面を揃えたところで、地元の協力が得られなければゴミ問題は解消しないだろう。
実は去年、初めて島を訪れた時から、リュウさんはこの問題について島民に訴えていた。
同時に、インドネシア政府にも声が届くよう報道機関にも働きかけていて、その思いは、しっかりと届いていたようだ。
◆リュウさん
「島民の協力などもあり、未来が見えてきた。これからどう続けるか。集めるだけではなく、どう処理するかも教えたい。
近いうちに(ゴミを潰す)プレス機を贈呈したい。資金を集めましょう」
■インドネシアと日本の懸け橋に
コモドドラゴンを通して、インドネシアと日本の架け橋になりたい…。
リュウさんの今後の活躍に期待したい。