タイムスリップ体験!最古の映えスポット?弥生時代のテーマパークが大分にあった
大分空港の舞台裏とは?
大分の空の玄関口、大分空港。
年間およそ180 万人が利用するこの場所の【立入禁止エリア】に密着。
普段は決して見ることができない貴重な舞台裏を深掘り取材した。
預けられた手荷物の積みこみ
1 日 52便が離発着する大分空港。チェックインカウンターに預けられる荷物の数は多い時で 2000 個を超える。
手荷物はベルトコンベアを通って外にある手荷物仕分け場へ。
乗客と荷物を紐付けているのが 行き先や荷物番号などが印刷されたタグ。
そのタグを目視で確認しながら 目的の飛行機のバルクカート(コンテナ)に積んでいる。
このあと荷物は飛行機へと運ばれ、積みこむ前、積み込んだ後も目視確認。つまり、全部で4回も確認を行なうことになる。
機体が到着→出発までは時間の勝負
続いては、駐機場という飛行機を駐機させるための場所。
この機体が「到着」してから次に「出発」するまでにかかる時間はどれくらいか、あなたはご存じだろうか。
実は…なんと到着から出発までわずか40分!職人たちのプロの技で、あっという間に出発までの準備が整うというから驚きだ。
到着したらどんなことをする?
出発まで約40分。まもなく羽田から793便が到着するというところに立ち会い、その一部始終に密着してみた。
大分空港ターミナルの平野圭亮さんは
「1便につき、7~8人。大体この人数のグランドスタッフで対応しますね。一瞬で片づけてしまいます」と話す。
飛行機が到着すると、早速プロの技を目の当たりにすることになる。
マーシャラーの合図に合わせてピッタリと飛行機が停止したのだ。
ここから、飛行機の周りでいろいろな作業が同時進行していく。
乗客を降ろし、給油…どこに入れる?
機体右側に伸びてきたのはターミナルと飛行機をつなぐ通路、パッセンジャーボーディングブリッジ。乗客を降ろすための準備が始まる。
ほぼ同時に機体に近づいてきたのは給油車。これから飛行機に給油をする。
しかし、この飛行機の給油口は一体どこにあるのだろうか。
正解は…なんと、翼の下。「胴体だと思われがちなんですけど、翼に燃料を入れるんです」とスタッフは話す。
飛行するとき飛行機の胴体は重力で下に引っ張られ、翼は気流で上へと力がかかる。
仮に胴体に燃料タンクがあると、その負担に耐えきれなくなってしまうという。それを防ぐために、翼に燃料を入れて重くし、翼が必要以上に反り返らないようにしているのだ。
乗客全員が飛行機を降りたのを確認し、給油開始。飛行機はフライトに必要な分だけを給油する。この日は大分から羽田までの片道で6800Lから9000Lを給油した。
給油と同時に、手荷物の積み下ろし
さて、給油車と同時に機体のそばに到着したのは、手荷物などの積み下ろしを行う「ベルトローダー車」。
この飛行機では、ひとつひとつ手作業で荷物の積み下ろしを行っていた。「これがスピーディーにできないと到着ロビーでお客様をお待たせしてしまうので。スピーディーかつ正確に」と平野さんは話す。
飛行機から降ろした手荷物は手荷物仕分け場へ。
「空の職人」たちのスムーズな作業により、手荷物は飛行機到着からわずか10分程で乗客の元へ届くこととなる。
次の出発のため、移動!
飛行機の正面にある車両は「トーイングカー」。所定の位置まで飛行機を牽引するための車です。
飛行機は自分でバックすることができないため、トーバーという金属のバーを介してプッシュバックが行われる。
いよいよ出発
ちょうどその頃、手荷物の積み込みも給油も終了。
専用車が引き上げていき、パッセンジャーボーディングブリッジが外されると、いよいよ出発のとき。
ゴーサインが出たらプッシュバックが開始する。
トーイングカーは、重さ50トン。牽引する飛行機は およそ71トン。実はとても力持ちな車なのだ。
無事、定刻に出発!
到着から約40分。定刻で出発。滑走路に到着し、トーバーが外される。
最後は車から降りて みんなでお見送り。 飛行機はわずか40分で準備を完了し、羽田へと旅立った。
大分空港を深掘りすると「定時運航の裏側には 空の職人たちのプロ魂が存在する」ということが分かった。
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