【全国初】県内全ての119番通報を一元化 効率的な救急活動に映像での通話で応急処置も 大分
9月20日はバスの日です。121年前、1903年の日本で初めてバスが走ったことにちなんでいます。
このバスが今、大きな曲がり角を迎えています。
ダイヤの改正などが予定されている路線バスの現状を取材しました。
通勤や通学、そして高齢者の生活の足として欠かせない路線バス。
◆バスの利用者
「もうバス専門。買い物に来るのが楽しみ。あまり減らしてもらったら遊びに来られない」
大分バスは先日、10月からのダイヤ改正を発表しました。ほとんどの路線で昼間の時間帯を中心に減便となります。
大分交通もすでに10月から、減便や路線の休止を含むダイヤ改正を決めています。
◆バスの利用者
「バスの本数がものすごく減った。1時間1本くらいしかない時もある。それが1番困る」
大分バスは、今回のダイヤ改正で 年間11.6%の大幅な減便を実施。
大分交通は、2024年4月に23%、来月からはさらに8.2%の減便となります。
そして減便だけでなく休止する路線も。
◆TOS鹿島佑里記者
「交通量の多い幹線道路沿いにある日出町のバス停。時刻表を見てみますと9月30日までと書かれています」
大分交通は10月から4つの路線の休止を決めていてこのうち大分駅や国東市を結ぶ「国大線」など2つの路線が日出町を走っています。
住民には親しまれてきましたがこの2つの路線は赤字が続いていたということです。
このため、日出町は10月以降コミュニティバスのルートを一部変更することで、休止になった路線の一部区間をカバーすることにしています。
そして変化は運賃にも。
◆バス利用者
「都町のほうに飲みに行く時にバスを使って移動する。1番不便になりそうなのは値上げかな」
大分バスは2024年3月に、大分交通は10月から、初乗り運賃を150円から180円に値上げ。
いずれも消費税引き上げでの値上げを除けば、30年ぶりの運賃改定だということです。
路線バスの減便や値上げの背景について詳しく見ていきます。
大分交通や大分バスが主な理由に挙げるのは慢性的な運転手不足や労働環境の改善です。
長時間労働が見直され勤務終了から次の勤務開始までの休息時間を 以前よりも長く確保することが必要となりました。大分バスが、夜の減便や最終便の繰り上げを決めた背景には、朝のラッシュ時に運転手を確保するためでもあります。
一方でバス会社も対策を進めています。
バスの運転体験会を開催したり、免許取得にかかる費用を負担したりするなど、新たな運転手の確保を目指しています。
生活に欠かせない公共交通機関をどのように維持していくのか。改めて考えていく必要がありそうです。