「職務の執行として適法ではない」公務執行妨害の罪に問われた男性に無罪判決 大分地裁

2024年07月31日 17:40更新

職務質問中の警察官に平手打ちをしたとして公務執行妨害の罪に問われていた、大分県中津市の男性に大分地裁が無罪を言い渡していたことが関係者への取材で分かりました。

 

 

公務執行妨害の罪で無罪が言い渡されたのは中津市内に住む37歳の男性です。

 

 

判決文によりますと、男性は2024年4月、市内の路上で交際相手の女性と一緒にいる時に複数の男性とトラブルになりました。

 

 

その後、駆け付けた中津警察署の署員3人から職務質問を受けました。

 

 

 

その際、巡査部長に右手首をつかみ続けられたため、男性は巡査部長の顔を平手で1回たたいたとして現行犯逮捕されました。

 

 

公判で検察は懲役1年を求刑していましたが、辛島靖崇裁判官は7月24日、判決公判で「一定時間、被告の右手首をつかむ必要性、緊急性は低かった。職務の執行として適法ではない。暴行についても正当防衛として違法性が阻却される」などと無罪を言い渡しました。

 

 

 

 

 

中津警察署は「司法の判決について警察がコメントするのは適当ではない」と話しています。

 

 

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