妊娠中の妻と9歳の息子を殺害した罪 初公判で男が起訴内容認める 「不満や怒りを募らせていた」 大分

2024年04月19日 12:00更新

2023年8月、大分市の住宅で妻と息子を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が19日から大分地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。

殺人の罪に問われているのは大分市羽田の無職・首藤伸哉被告67歳です。

起訴状などによりますと、首藤被告は2023年8月、自宅で妊娠中だった妻の李東娜さん38歳と息子の首藤佑馬くん9歳の胸などをペティナイフで突き刺して殺害したとされています。

犯行後、首藤被告は自分の首などを切り、気を失った状態で発見されたということです。

19日から大分地裁で裁判員裁判が始まり、首藤被告は起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は「被告は結婚後、妻から金銭面や過去の女性関係について問い詰められ、不満や怒りを募らせていた。妻を殺すなら、息子も一緒に殺そうと考え、警察に捕まるくらいなら自分も死のうと思った」と動機を指摘。
また、「事前にナイフを購入するなど犯行は計画的で、自分の病気による将来への不安などが原因の無理心中だと偽装しようと考えた」などと主張しています。

一方、弁護側は「犯行は突発的なものだった」などと訴えています。

判決は4月26日に言い渡されます。

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