海保小型機が農地に不時着した事故 「1年以内に調査を終えることが困難」運輸安全委員会が経過公表 

2024年03月28日 11:50更新

去年4月、海上保安庁の小型飛行機が宇佐市に不時着した事故を巡り、国の運輸安全委員会は事故原因の調査を1年以内に終えることが困難であるという見通しを示し28日、経過を公表しました。

この事故は去年4月、海上保安庁の小型機が訓練中に宇佐市の農地に不時着したもので、乗っていた2人が軽いけがをしました。

国は「航空事故」と認定し、運輸安全委員会が調査を進めていましたが、「1年以内に調査を終えることが困難」であるとし、28日、経過を公表しました。

それによりますと、不時着の約10分前、小型機のエンジンの出力は100%から約60%に低下。

本来は飛行を続けられる出力でしたが、高度を維持できなくなったということです。

運輸安全員委員会では今後、機体やエンジンを設計・製造したアメリカやドイツの関係者への聞き取りをさらに進めるなどして原因究明に取り組むことにしています。

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