谷川俊太郎さん各地で追悼 大分県内でも園歌や校歌を手掛ける「大事に歌い続けて次の世代に繋げていく」
ダイハツ工業の不正問題を受けて、国内生産の約5割を担う大分県中津市のダイハツ九州が生産を停止して1月25日で1か月。
先行きが見通せない中、下請け企業や車の販売店の影響を取材しました。
◆ダイハツ工業・奥平総一郎社長(去年12月20日、東京で開かれた記者会見)
「申し訳ありませんでした」
長年続いていたダイハツ工業の不正問題。
先月25日から全国の工場で生産が順次停止されました。
車両の安全性を確認する認証試験の不正は1989年から行われていて、1月に国は抜本的な改革を求めて是正を命令しています。
◆TOS佐野格記者
「ダイハツ九州が生産を停止して から25日で1カ月となります。生産再開が見えないことについて関連企業からは不安の声が出ています」
国内生産のおよそ半分を担う大分県中津市のダイハツ九州は、1月末としていた生産停止の期限を2月16日まで延長することになりました。
◆旭タカロン 岩本慎一代表
「軽自動車のフロアカーペット。これが完成品です」
宇佐市にある中小企業の「旭タカロン」です。
隣接する「エー・ケー・テック」(こちらも岩本代表が社長を務める)で、衣料品をリサイクルしてフェルトの原料を製造。旭タカロンではそれをフェルトにして、自動車部品用などに加工。ダイハツ向けには、3車種で使われているフロアカーペットなどを生産しています。12月以降、売り上げの損失はおよそ2000万円に上っているといいます。
電気が消え、機械は止まったままとなっているダイハツ用の生産ライン。問題発覚を受けて作業は止まり、7人の従業員は配置転換を余儀なくされました。
◆旭タカロン 岩本慎一代表
「(従業員は)ゴールが見えない中でいつになったら自分が愛着のある仕事が再開できるのかっていう部分が一番思ってること」
旭タカロンでは、これまでダイハツ向けの出荷が好調だったため、製品を管理するための新たな倉庫の建設を進めていて、生産停止の影響がいつまで続くか不安を抱えています。
◆旭タカロン 岩本慎一代表
「この(大分県)北部の自動車業界の工業全体でも、非常に影響のある部分。早期に安全が担保されて生産がスタートが出来ることを、 もうとにかく祈るしかない」
◆TOS柴田真里キャスター
「大分市のダイハツ車の販売店。ダイハツ車の不正問題はこうした販売店にも影響を及ぼしている」
「ダイハツ車に乗っているお客様やダイハツ車の販売店など全ての関係者に申し訳なく思っています」
こう話すのは県内で12店舗を展開する大分ダイハツ販売の担当者です。
各店舗では年明けに予定していた初売りが中止に。書入れ時でしたが販売台数は、去年よりもおよそ9割減ったといいます。
また県内の顧客約3万4000人に手紙と電話でお詫びの連絡を入れるなど、対応に追われています。
現在、新車については在庫が残っている分を販売していますが、出荷停止がいつまで続くのか分からず不安を抱えているということです。
大分ダイハツ販売は「出来る限りの対応をしながら、信頼回復に努めたい」と話しています。