出来るはずの治療が行えない…能登半島地震の被災地で医療支援 医師が現地の状況語る 

2024年01月22日 20:00更新

能登半島地震の被災地で医療支援にあたった医師が22日朝、大分に戻り、現地の実情を語りました。

◆大分三愛メディカルセンター救急科部長 玉井文洋医師

「通常であれば穴水町の病院で、完結できる患者さんも結局遠方まで転院をしなければいけない。基本的にはほとんど何もできないと言っていいぐらい」

こう話すのは22日朝、被災地から戻ってきた大分三愛メディカルセンターの玉井文洋医師です。玉井医師は今月16日、大分県の災害派遣医療チームDMATとして石川県穴水町に向かいました。

派遣先の総合病院では寝袋で睡眠をとりながら活動し、救急搬送されてくる患者の診察にあたりました。

病院では上下水道が復旧しておらず、出来るはずの治療が行えないため、多くの患者が転院を余儀なくされたということです。

また、断水でこんな影響も…

◆大分三愛メディカルセンター救急部長 玉井文洋医師

「多くの人が水分を控えてしまう。搬入されてくる患者の多くが脱水症を契機にして悪くなる」

玉井医師は災害関連死を防ぐためにも断水の早期の解消や、避難所の環境整備が重要だと訴えていました。

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