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29年前の1月17日、阪神淡路大震災が発生しました。
そして、今月には能登半島地震が起きています。
同様なメカニズムでの地震は大分県内でも起こる可能性があり、注意が必要です。
今月1日に発生した能登半島地震。
石川県内で最大震度7を観測し、沿岸部には津波が押し寄せたほか、建物の倒壊が相次ぐなど甚大な被害が出ています。
原因として指摘されるのが活断層が動いたことです。
そんな活断層は県内にも…
――大分地方気象台 高濱聡防災官
「こちらは中央構造線断層帯が露出した部分になります」
別府市内で見ることができたこちらの活断層。
「中央構造線断層帯」です。
由布市から別府市、大分市を通り別府湾の海底に続いています。
――大分地方気象台 高濱聡防災官
「もし中央構造線断層帯で揺れがあればこの近くでは震度7から6強の揺れが想定されているので、地震への備えをしてもらいたい」
この活断層が動いた場合別府市内で最大マグニチュード7.8の地震が想定されていて、県内で約3万人が死亡すると想定されています。
揺れそのものによる県内の建物被害は約10万棟。
南海トラフ巨大地震の約10倍にも上ります。
その理由が…。
――大分地方気象台 高濱聡防災官
「(中央構造線断層帯は)浅いところで起きる地震が多くなる。震源が近いので被害が非常に起きやすい。甚大な被害を招きやすい地震」
今回の能登半島地震も浅い活断層で地震が起きたため、大きな被害が。
また、専門家は次のような指摘も…
――京都大学防災研究所宮崎観測所 山下裕亮助教
「“キラーパルス”が観測されているというのは事実としてある」
『キラーパルス』。
地震の揺れには様々な周期があります。
このうち、1秒~2秒程度のものが『キラーパルス』で、木造家屋や低い鉄筋コンクリートの建物に大きな被害を与えます。
今回の地震でもキラーパルスが観測されていて、石川県では2万2000棟を超える住宅に被害が出て多くの人が亡くなっています。
――山下裕亮助教
「九州の中でも一級クラスの活断層が大分県の真ん中には通っている。今回の地震と同じ“活断層”でいつ起こるかは残念ながら申し上げることはできないが(大分県でも)必ず起こると思ってもらって結構です」
今回の能登半島地震について政府の地震調査委員会は複数の海底の活断層が連動して動いた可能性が高いとしています。
ただ、関与したと考えられる活断層について地震の切迫度を示す長期評価は行われていませんでした。
一方、こちらは県内の主要な活断層を示した地図ですが、「長期評価」の調査自体は全てで行われているということです。
30年以内の発生確率は高いもので2~4%という評価ですが、能登半島地震のようにいつ予期せぬ地震が起きるとも限りません。
お住いの場所でどのような地震の被害が想定されるのか、強い揺れがあった場合は家の中といっても安全ではないことなど日ごろからしっかり考えておく必要がありそうです。