「通信インフラ」の裏側を子どもたちが見学 重要なケーブルを守る地下の「とう道」にも潜入【大分】 

2023年12月20日 11:00更新

私たちの生活に欠かせない通信インフラの普段目にすることがないところを紹介したいと思います。
子どもたちへの見学会に一緒に参加させてもらいました。

大分市内のNTTの施設です。
普段なかなかできない貴重な体験ができるとあって、子供たちの目が輝いています。

この見学会に参加しているのは大分県次世代プログラマー発掘コンテストで優秀な成績を収めた小学生とそのご家族。今回の見学会はいわば入賞のごほうび。

私たちも貴重な場所を撮影させていただこうと受賞者のひとり、安部実緒菜さん(小4)とそのご家族に同行させていただきました。


 

まず体験したのは電柱などの工事に使うバケット車。
弟の光飛くん(年長)が、電柱に近づいていきます。

この箱は電話ケーブルや光ファイバーケーブルを接続したり、分岐させたりしている場所。
ここを経由して、それぞれのお宅につながっています。

ーーNTTの職員
「これ、電話線。これ1本1本がつながって、おうちまで行ってます。見える?」

ーー光飛くん
「見える!」

実緒菜さんはさすがです!光ファイバーのことも良く知っていました。

ーーNTTの職員
「(銅線は)曲げには強い 雨に は弱い。 逆にこれ(光ファイバ ーケーブル)はガラスだから雨には強いけど」

ーー実緒菜さん
「曲げには弱い」

ーーNTTの職員
「曲げには弱い その通り!」


 

続いて実緒菜さんたちは、建物の地下深く階段をどんどん降りていきます。
この場所は地下24メートル「とう道」と言って、NTTの建物と建物の間でケーブルを通している地下トンネル。
大分市内の地下には2キロもの「とう道」があるんです。

ーーNTTの職員
「このケーブルは光ケーブル。この細いのが光ケーブルで太いのがメタルケーブル」

ーー翔飛くん
「地震ではこれは崩れないの?」

ーーNTTの職員
「これは地震が来ても、震度7でも耐えられるように作られてます。とう道は。」

厳重なセキュリティのもと、重要なケーブルの保護し管理をしているところ。
NTTの人でも見たことのない人が多いそうです。


 

最後は人工衛星を使った通信体験。
災害が起きて電話が出来なくなった時、この車を被災地に運び、人工衛星を使って電話をつなぎます。
人工衛星は赤道の上、高度3万6000キロのところにあります。

ーー母親
「あっ、来た!もしもし」

ーー実緒菜さん
「ママの声、聞こえるよ!」「すげえ!」

往復7万2000キロの旅をしてきた声に実緒菜さん感激です。


 

――実緒菜さん
「とても楽しかったし、いろんな普段入れないところが入れてとても楽しかった。」

Q.将来の夢は?

――実緒菜さん
「プログラマーですかね。今の地球環境に関するものなどを作っていきたいと思います」

――NTT西日本大分支店 三笘博幸支店長
「(今回の参加者は)プログラミングに詳しい子供ばかりですので、その先のインターネットがどうつながってるのか、電話がどういう仕組みでつながってるのか、このコミュニケーションがどうつながってるのかっていうところを、奥の奥まで知ってもらえれば。そしてNTTに入ってもらえるとものすごくうれしい」

コミュニケーションのその先と子どもたちの笑顔。未来がここにありました。

 

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