「アドベンチャーツーリズム」 外国人観光客のニーズ高まる新たな観光の形【大分】

2023年12月15日 18:40更新

「アドベンチャーツーリズム」という言葉をご存じでしょうか。
身体的な活動・自然体験・文化交流の3つのうち2つが備わった旅行の形態のことで、外国人観光客からのニーズが高いそうです。
今、大分県内でも新たな観光の形として取り組みが始まっています。

「アドベンチャーツーリズム、世界で話題になっています」

15日、大分市内で県が開いたシンポジウム。テーマは「アドベンチャーツーリズム」です。
豊かな自然や日本遺産に指定された歴史・文化がある大分県の環境は「アドベンチャーツーリズム」に適しているということで、県は観光客の取り込みなどに生かしたい考えです。

――県観光局 渡辺修武局長
「様々な(アクティビティの)コンテンツがあると思う。そういうところを大分の豊富な自然の中で体感してもらうことで、もっともっと地域に対する知名度が上がり満足度が高まることになれば」


 

県内では国東半島の六郷満山文化などを体験しながら気軽に楽しむ旅行が人気となっています。

また、アドベンチャーツーリズムの旅行者は長期滞在の傾向にあるほか、スポーツ用品などをその土地で購入することもあり経済効果が大きくなることも特徴だそうです。

今週、アドベンチャーツーリズムの中でも人気のサイクリングで適切にガイドができるよう日出町で研修会が開かれました。
ガイドに関心のある人や実際にガイドとして活動している人など約15人が参加しました。
観光に関する知識に加えて交通ルールや車道上での安全な走行の仕方も身に付けます。
複雑な交差点の曲がり方やハンドサインで進行方向を伝える練習をしていました。


 

◆参加者
「安全面をもっと意識しないといけないなとか、どういう道を選んだ方がいいというのは改めて感じた」
「夫婦でサイクリングガイドしていて大分県の中でもいろんな場所にそういうアウトドアがあるので知ってもらって興味を持ってもらえれるといいのかなと思う」

来年4月には大分と福岡を舞台にJRグループなどによる大型観光キャンペーン「デスティネーショキャンペーン」が開催される予定で、県は国内の観光客にもアピールしたいとしています。

日本アドベンチャーツーリズム協議会によりますと、世界のアドベンチャーツーリズム市場の規模は2026年には173兆円まで成長するという予測もあるそうです。

コロナ禍を経てアドベンチャーツーリズムへのニーズが高まっています。

 

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