毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
感染が拡大するインフルエンザ。
ことし1月、1医療機関あたりの感染者数が1.0を超える「流行期」に入って以降、一度も1.0を下回ることなく感染の流行が続いています。
夏には季節外れの流行となったほか、先月には1医療機関あたりの感染者数が30を超え、警報が出されました。
「異常」ともいえる今シーズンのインフルエンザの流行。
県・感染症対策課の医師、池辺淑子課長に今シーズンの特徴や対策を聞きました。
ーー今シーズンのインフルエンザの傾向は。
流行がずっと続いたままで(1医療機関あたりの感染者数が)1を切らないままということは本当に前にないことでしたし、夏も結構流行しました。
流行が収まることなく、また再度冬に向けてのこの流行がまた始まるっていうようなことは本当にないこと。それから注意報とか警報の出方も早いんですよね。
(※注意報は9月、警報が11月)
これだけ長い間、流行が続いていたら、もうある程度収まってもいいんじゃないかって思う人もいるかもしれませんが、収まらないのが本当にいつもと違う。だから予測も難しいですし、ずっと気をつけていかなければならない状況にあるなと思っています。
ーー今シーズン、複数回かかるケースもあると聞きましたが
同じ人が何回かかったっていうのは行政としてなかなか把握することは難しい。ただ今回流行してるので、現場に話を聞くと、夏から流行が続いていて夏にかかった人が秋に感染したとか、1ヶ月2ヶ月しか空いていないのに、感染するという、同じシーズンで間隔が空いていないのに2回かかるというようなケースがある。それが1人2人ではない。それがなかなか収まらないということの要因にもなってるのではないかという声もあります。
ーー流行が途切れない理由は
まず一つはコロナの3年間で皆さんが本当にインフルエンザに対する免疫がすごく薄れてきて、とてもかかりやすい状況になってるのではないかと思います。普通は感染しなくても、インフルエンザウイルスが体の中に微量入ってそれなりに免疫ができたりするんですが、そういったものもなくウイルスにさらされない状態で何年も来ていますので、かかりやすい人がとても増えているのではないかと思っています。
ーーどういった層が感染しているのでしょうか、また流行の型は
多くの小・中学生と中学生と高校生が流行の中心になっていると思われます。実際に感染者の8割が10歳未満と10代です。本来A型が流行して最後のほうにB型が流行するんですが、今一部地域で、B型が合わせて流行していてこれもいつもと違うという感じは受けています。
あのインフルエンザのタイプが変わると1度感染してもかかってしまうことがあります。A型にもいろいろあって、例えば10月にかかってまた最近かかったっていうと、A型の中でも違うタイプのにかかってることに考えられます。今後もやはり注意が必要なのかなと思っています。
ーーこの年末年始の見通しは
ここで流行が収まるということをあまり期待しない方がいいのかなと私は個人的に思っています。やはり増えることを想定して、いろんな対策できる対策を取っていただきたいと思っています。
この地域にはやってないものが他の地域から違うタイプのものが入ってきたりする。また、感染拡大にもなりえますので、やはり年末年始にかけてより一層の注意が必要ではないかって思っています。
ーーこの上で対策は
インフルエンザもコロナと同じで、まずは基本的な感染対策をしっかりしていただくこと。
あと今年は秋がほとんどなくて急に寒くなったので、空調でエアコン入れるようになって、ウイルスの濃度が高くなって感染しやすくなります定期的に換気窓開けるなどして換気をしっかりしてほしいです。
それと必要に応じて今症状がある方はマスクをつける、体調が悪いときは躊躇なく休むなどしてほしいです。
ーーワクチン接種については
もちろん、ワクチンも有効です。ワクチンとしては重症化を防ぐことが大きな目的です。
ただ、打ったからって感染しないわけではないです。感染しにくくなることもありますが完全に防ぐことはできません。
ただワクチン打ってると症状が軽くなります。
お子さんだと脳炎や肺炎も心配になりますし、高齢者もインフルエンザ肺炎を起こすケースもあります。そういったことを防いでもらうためにも、重症化を防ぐことと、あと症状も軽くなりますので、そういったためにもワクチンは必要だと思います。
まだ接種していない人は検討してほしいです。
ーー免疫を上げるには、
ワクチン接種とあと一般的に言われてることですが体調整えることです。しっかり眠る、疲れを溜めない、あのバランスの良い食生活をするとか、規則正しい生活をすることが大切です。
3年間、コロナ対策でやってきたところと基本的には変わらないそうですねほとんど同じだと思っていただいて構いません。
できることはいくつもあります。対策は1つだけでできないので、できることをきちんと組み合わせて、自分を守ることそして周りの人をしっかり守って、対策をみんなで取り組んでもらえたらと思っています。