毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
12月3日に行われた津久見市長選挙で石川正史氏(47)が初当選し、県内で最も若いリーダーが誕生することになりました。
現職が敗れたことで、これまで進められてきた市役所の建設計画が大きく変わる可能性があります。
ーー津久見市長選に当選した石川正史氏
「大変多くの反響をもらってありがたい。一方でそれだけ責任の重さも感じている」
3日に投開票が行われた津久見市長選挙で、51票差の激戦を制し初当選した石川氏。
争点の1つとなったのが、新庁舎の建設計画です。
資材の高騰などから、6月の入札では業者が手を挙げず入札不調に終わっていました。
ーーTOS梅田雄一郎記者
「現在の津久見市役所です。かなり老朽化が進んでいます。この市役所を新たに建てるのか、それとも既存の建物を利用するのか、選挙戦でも大きな争点となりました」
老朽化が進む津久見市役所。
現在の計画では、新庁舎は津久見港近くの場所が建設予定地になっています。
これに対し、石川氏は中心部からやや離れた第二中学校の跡地を活用すべきと訴えていました。
新庁舎の建設について、市の負担額は約40億円。
建設予定地で予想される津波の高さは最大3.7メートルですが、庁舎はそれよりも高くなるように設計されています。
一方で石川氏が移転先に挙げる第二中学校は、現状分かっている市の負担額は約6億円ですが、それだけは足りず、どれだけの費用が掛かるかは不透明です。
市によりますと津波の心配はない場所だということです。
ーー石川正史氏
「今の場所だと、津波の浸水被害のある場所に建ってしまう。そして、建築コストがどんどん値上がりしているので、今後もその懸念があることが大きい。第二中学校の跡地、まだまだ十分に使える建物があるので、そちらを最大限有効に使った移転ができればと考えている」
市がこれまで進めてきた計画の大幅な転換。
新しく市長になる石川氏は、住民投票を行う考えです。
ーー石川正史氏
「今の案のままでいいのか、それ以外の案がいいのか、その気持ちを確認したい」
一方で石川氏は「現在の計画を進めるべきという声の方が圧倒的に多ければ、進めざるを得ない」と話しています。
選挙の結果を受けて揺れる市役所の建設計画。
財政面、安全性をクリアした新庁舎が求められています。