毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
予定価格を大幅に上回り入札が不成立となった大分県別府市の新しい図書館の建築工事の入札を巡る問題です。
2日の臨時議会で予定価格を約5億1000万円引き上げた補正予算案が可決されました。
別府市は新たな市立図書館を2026年3月に開館するため今年度中の着工を目指しています。
予定価格を約27億5000万円と設定し、今年9月に一般競争入札を行いました。
しかし入札額は33億5000万と予定を約6億円上回り不成立となりました。
市は建築費に約5億1000万円を上乗せした補正予算案を2日に開かれた市議会の臨時会に提出し賛成多数で可決・成立しました。
近く2回目の入札を行う方針です。
入札額が予定価格を大きく上回ったのはなぜ?
なぜ、入札額は予定価格を大きく上回ったのでしょう?
最大の理由は資材価格の高騰です。
市は今年3月に市議会で予算が承認されたあと、設計金額を算出したのですが入札を行った9月までの半年間に資材がかなり高くなっています。
4月から9月までの伸び率を見るとセメントが123%、生コンクリートが126%、ガラスやガラス製品は128%と主なものでこれだけ上昇します。
こうしたことから当初に予定していた価格を大幅に上回ってしまったというわけなんです。
柔軟な対応は難しい?
予算が決まっていたということですが、柔軟な対応などは難しいのか…
行政の仕組みとして予算の上乗せは簡単にできないといいます。
ーー別府市 契約検査課 三浦博樹課長補佐
「最初に決めた金額を入札の前で見直して、やっぱりこうしますと後出しみたいになると入札の公正性が保たれないので。現時点で不調・不落に対する特効薬みたいなものはないかと思う」
万博会場も再入札…県内でも
大阪・関西万博の会場も再入札となりましたが県内でも他にも同じような事態が起きています。
資材だけでなく人手不足も影響していて、大分市では今年度道路の工事など25件、津久見市の新庁舎も再入札になっています。
自治体の財務に詳しい日本文理大学の長崎浩介准教授は「行政が想定していない事態が起きている。ほかの自治体でもこうした傾向にありそこに円安やウクライナ問題などが重なった印象だ」と話していました。