検挙・補導された少年の数19年ぶりに増加 非行少年立ち直り支援へ 県警と少年鑑別所が協定 

2023年10月19日 18:40更新

非行少年の立ち直りに向け支援体制を強化しようと大分県警と大分少年鑑別所が19日、協定を結びました。

県警によりますと、県内でことし9月末までに刑法犯により検挙・補導された少年の数は73人で、去年1年間の66人をすでに上回っています。

2004年以降、減り続けていましたが、ことし19年ぶりに増加に転じています。

大分少年鑑別所によりますと、近年は暴走族といった集団での非行は減っていますが、引きこもりの少年が単独で窃盗などを行うケースが増えているといいます。

こうしたことを受け、県警と大分少年鑑別所は非行などの問題を抱える少年が立ち直るため支援体制を強化しようと協定を結びました。

これにより情報共有の手続きが簡略化されるほか、少年鑑別所が行った心理分析のデータなどをもとに警察が少年の特性に合わせた長期的な支援に生かすということです。

ーー大分少年鑑別所 馬島貴美所長

「(少年鑑別所には)心理、教育の専門家がそろっているので、そうした機能をぜひ生かしてもらって一緒に協力して地域の非行犯罪の防止の活動をしていければ」

県警は「少年の非行にはさまざまな要因が絡んでいる。連携することで防止につなげていきたい」と話しています。

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