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「涼しい顔をする」という慣用句。
文化庁が行った「国語に関する世論調査」で約6割の人が本来の意味とは違う意味で使っていたことが分かりました。
文化庁は毎年、日本語の使い方の変化などを調べる「国語に関する世論調査」を実施しています。
最新の調査はことし1月から3月に全国の16歳以上の6000人を対象に行われ、約3600人が回答しました。
この中では5つの慣用句や言葉の意味を問うものもあり、いずれも本来とは異なる意味で覚えている人が半数以上いることがわかりました。
『涼しい顔をする』
皆さんどのような意味か分かるのか?待ちゆく人に聞いてみました。
「涼しい顔をする」そして「情けは人のためならず」の2つの慣用句について2択で答えてもらいました。
『涼しい顔をする』
A.大変な状況でも平気そうにする
B.関係あるのに知らないふりをする
ーー20代女性
Aですかね
ーー70代女性
涼しい顔をする。うーん、どちらともとれるな。Bにする。
正解はB.関係あるのに知らないふりをする。
『情けは人のためなず』
A.人に情けを掛けておくと巡り巡って結局は自分のためになる
B.人に情けを掛けて助けることは結局はその人のためにならない
ーー50代男性
余計な気遣いは相手のためにならない。これだとBかな。
正解はA.人に情けを掛けておくと巡り巡って結局は自分のためになる。
今回の調査の中では近年、辞書に新たに載ったり意味が追加された言葉についても調査しています。
例えば「推し」という言葉。
「推し」とは「気に入って応援している人や物」という意味です。
このほか「よりよく見せようとする」という意味で「盛る」という言葉を使う人は80.6%。
「異様だと感じてあきれる」という意味で「引く」と言う人は83.4%いました。
新しい表現を使うことが広く定着しているようです。
文化庁は「SNSなどの浸透で情報の入手先や個人が発信できる場が増えていることが言葉の変化に影響を与えているのでは」などと分析しています。
場所や相手に応じて正しい言葉遣いを心がけたいですね。