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暑い日が続く中、この夏は海だけでなく川の事故も多く起きています。
夏休みなどで川で遊ぶ時も注意が必要です。
気を付けるポイントなどを専門家に聞きました。
7月、佐伯市の川で友人と泳いでいた男子中学生が亡くなる事故がありました。
また、先週には京都のキャンプ場に家族と訪れていた3歳の男の子が川の浅瀬で遊んでいたところ行方が分からなくなり、その後遺体で発見されました。
相次ぐ川の事故。
専門家は…
ーー日本水難救済会 遠山純司理事長
「足のつかないところで自分が予期せぬ状態でいきなり流れてしまい、浮く体勢も精神的な備えもない場合は1秒で溺れると言われている。その瞬間に精神的にもパニックになって、何らなす術がないという状況」
専門家の立ち会いのもと、川の急な深みの危険性を検証した際の映像では…
川は一見、透明で水深が浅くみえますが、向こう岸まで行こうとすると、突然、番組スタッフが足をとられ川に流されました。
水中の映像では、急に川底が深くなり足がつかなくなっているのがわかります。
万が一の場合は慌てず救助を待つことが大事だと言います。
その際、「イカ泳ぎ」という泳ぎ方が有効だといいます。
ーー日本水難救済会 遠山純司理事長
「仰向けの状態で手足をあおるような状態で、ゆっくり体のバランスをとって浮く」
波が高かったり流れが速い時に大の字で浮いた状態を保つのは困難です。
両手と両足を一緒に動かすと体のバランスを取ることができるということです。
衣類を身に付けていてもイカ泳ぎをすることで、しっかりと顔を出し浮くことができています。
自分は安全だと思い込まず、いざという時の知識を持つことが大切です。
ーー日本水難救済会 遠山純司理事長
「海や川はその時々によって表情が大きく変わる。この川は海は全部知っているからといって過信するのは大きな危険に繋がる」
ペットボトルやランドセルを浮き輪代わりに
もし溺れた人を発見した場合どのような行動をとるべきか。
周りに複数人いる時は「通報をする人」「溺れている相手から目を離さない人」「浮き輪の代わりになるものを探す人」など、冷静に役割分担することが大事だということです。
浮き輪の代わりとなるものもあります。
まずは、ペットボトルです。大きさは2Lの物など大きい方が浮力も大きくなります。5センチほど水を入れておくと、投げた際に相手のいる場所に届きやすくなります。
次に、クーラーボックスも空の状態でふたを閉じて活用すると浮きの代わりとなります。
また、ランドセルも中に空のペットボトルなど浮力になるものを詰めると効果的に活用できます。
ただ、これらは緊急的、一時的な対処法で、川や海へ行くときには何と言ってもライフジャケットが大切です。
最近は、腰に巻くタイプのものもあり、水に浸かると膨らんで浮き輪の代わりになるということです。
夏休みも後半ですが、まだまだ水辺で遊ぶことも多いと思います。
安全には十分注意してください。