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物価の高騰が続く中、値上げの波は「議員バッジ」にも…。
先月、「金」の価格高騰により大分県議会の「議員バッジ」が値上がりしたという話題をお伝えしました。その費用は私たちが納める税金です。
【2023年5月放送】「議員バッジ」にも物価高騰の波…大分県は総額約20万円の値上がり
その後、TOSでは大分県内18市町村にアンケートを実施。
その結果、県議会と市町村議会のバッジには違いがあることが分かりました。
議員が議会などに出席する際、付けている議員バッジ。
県議会のものは18金製で改選するたび交付されます。
4月に交付されたバッジは、金の価格高騰で4年前と比べて4600円ほど値上がりし1個あたり約2万1400円が税金で賄われています。
一方、市町村の議員バッジはどれくらいの価格なのか。
TOSは18市町村にアンケートを実施しました。その結果は…
ほとんどの市町村が5000円台から3000円台でした。2種類のバッジを使う九重町でも2つで6500円です。
ひとつ2万円以上する県議会に比べて安いのには理由がありました。
◆TOS佐野格記者
「こちらは臼杵市議会の議員バッジです。素材には銀が使われているほか、全国市議会議長会が製作した共通のものを使っているため、価格が抑えられているということです」
臼杵市を含むすべての市町村が、主に銀や真ちゅうを使った共通デザインのバッジを採用していました。
さらに、臼杵市をはじめ日田市や国東市、姫島村はバッジの購入費用は税金ではなく議員の個人負担となっています。
◆臼杵市議会事務局 足立卓也さん
「過去の詳しい経緯は分からないが、旧臼杵市と旧野津町が合併をした2005年以降、このような運用で各議員が自費で購入してもらっている。特段、議員の方から不満や改善してほしいという意見は聞いていない」
自治体によって違いがある議員バッジ。
専門家は、その在り方について議論する必要性を指摘します。
◆中央大学名誉教授 佐々木信夫氏(行政学)
「国際的には日本をモデルにした韓国が議員バッジをつけているが、それ以外はほとんどないのが一般的。議員バッジは、そもそも何であり絶対的に必要なものなのか。ルールを議員だけで決めるんじゃなくて、一般の市民、県民とコミュニケーションした上で決められるというのがプラスマイナスの効用をお互いに共有することになるんじゃないか」
議員の象徴でもある議員バッジ。改めて、どうあるべきか考えてもいいのかもしれません。
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