毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
今週はSDGsについて大分県の取り組みを紹介しています。
2日は私たちの生活に欠かせない燃料に関する話題です。
黄色く透き通ったこの燃料、もととなっているのは家庭から出た使用済みの食用油です。
◆国東市環境衛生課 福田隆紹係長
「家庭から出た廃食油をバイオディーゼル燃料として再資源化し、地球温暖化防止対策として取り組んでいる」
国東市が今年度から取り組んでいるのが、その名も「くにさきわくわく油田プロジェクト」。市民から使用済みの食用油を回収し市内の業者が不純物を取り除きます。
そして最新の機械で99%という純度の高いバイオディーゼル燃料に精製、まさに地産地消の燃料に生まれ変わらせています。バイオディーゼル燃料は環境にもやさしく燃焼の過程で発生する二酸化炭素の排出量を1リットルあたり2キロ削減できるということです。
◆TOS野島亜樹アナウンサー
「こちらのトラックのエンジンをかけてみるとマフラーから出る煙は黒っぽくないですし、天ぷらのような香りがして全く気になりません」
現在は業者のトラックで試験的に活用していて国東市は早ければ今年度中にも公用車で利用したい考えです。
環境に配慮した燃料はこんなところでも。
別府市の港に停泊している船の前に並ぶタンクローリー車の周りで、もくもくと上がる水蒸気。実はこれ、船に燃料を供給しているところなんです。
別府と大阪を結ぶフェリーさんふらわあはことし新たに2隻の船を運航しその燃料には、日本で初めてLNG燃料、液化天然ガスが使われています。
LNGは九州電力が供給する環境負荷の低い燃料で、従来の燃料油に比べて二酸化炭素の排出量を25%削減できるということです。
私たちの生活になくてはならない燃料。脱炭素に向けた取り組みが身近なところで始まっています。