毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
国内2人だけのSランク
韓国発祥の武道で競技人口は世界で約4000万人に上るテコンドー。
多彩な技と破壊力から「足のボクシング」とも言われる競技で、将来を期待されている若者がいる。
ジュニアの組手の部門では国内で2人だけというSランク強化指定選手を取材した。
2人は一体どのような選手なのか
取材のきっかけは視聴者からのメッセージ。頼りに取材を進めると、選手たちの強さの理由が見えてきた。
その選手は中津東高校2年の高丸稟叶選手と、中津北高校1年の大新田桜選手。大分県テコンドー協会の中津支部に所属する2人は、週に4回ほど稽古に励んでいる。
ーー大新田桜選手
「力強く速い多彩な蹴り技が見どころ」
「足のボクシング」テコンドー 技は3200種類にも
「テコンドー」あまり馴染みがない人はキム・カッファンが真っ先に思い浮かぶかもしれないが、実は韓国発祥の武道で競技人口は世界で約4000万人にのぼり、オリンピック種目にも採用されている。
技の多彩さが特徴でその数なんと約3200種類。特に組手での破壊力のある足技が魅力で「足のボクシング」とも言われている。
ーー高丸稟叶選手
「最後の1秒まで勝敗がどうなるかがわからないところがとても魅力だと思います」
お兄さんやいとこがきっかとなって競技を始めたという高丸選手と大新田選手。
大新田桜選手は「最初は緊張したが、試合の舞台に立った時に勝ちたいという気持ちが大きくて頑張ることができた」と話す。
昨年度は、全国大会での優勝にとどまらず、アジア大会や世界大会にも日本代表として出場。メダルを獲得する活躍を見せた。
ーー高丸稟叶選手
「入賞したりすることで自分の実力が世界にも通用するんだなっていうのを実感しました」
日本で2人だけのSランク
世界の舞台での確かな手ごたえを感じている2人は、先日、全日本テコンドー協会が発表した強化指定選手のSランクに選出された。このSランクとはどれほどすごいのか…
ーー高丸稟叶選手
「いまでは、日本では僕ら2人しかいません」
ーー
「え!?高丸選手と大新田選手の2人だけ!?」
これまでの実績に基づいて将来有望な人材が選ばれる全日本の「強化指定」選手。
今年度ジュニアの組手の部門では、Aランクに全国の15人が指定されたが、Sランクに選ばれたのは高丸選手と大新田選手の2人だけだ。
そんな「世界の足技」を体感しないわけにはいかない。
高丸選手には骨盤の柔らかさを生かした連続の足技を、大新田選手は破壊力がある正面蹴りを、見せてもらう。実際に体感すると…
ーー
「貫通した…貫通。胸が痛い…」
強さの裏に心強い指導者
ここまで2人が強くなれた理由。それは数々のオリンピアンを育成しタイ代表のコーチ経験も持つ金載祐さんの存在がある。
ーー高丸稟叶選手
「毎日毎日新しい練習メニューを1から考えてくださって、自分たちのことを考えて練習メニューを組んでくださる」
ーー金コーチ
Q:2人はなぜ強いか?
「何を準備すれば良いかを考えて、練習のときに努力をするのが一番良い」
心強い指導者からの教えを元に、これから世界でのさらなる飛躍を誓う高丸選手と大新田選手。
目標はもちろん、あの大舞台。
ーー全員
「オリンピック目指して頑張るぞ!」
大分から世界に。日本テコンドー界の未来を担う若者達の活躍が期待される。